中小製造業のための、失敗しないコンサルティング会社の選び方《先義後利》

著者:井上 創(いのうえ つくる) 中小製造業のための、失敗しないコンサルティング会社の選び方《先義後利》        
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井上 創(いのうえ つくる) TECHS事業部 ソリューションサービス部

大手鉄鋼メーカーでの生産技術エンジニアを経て、経営コンサルタントとして多くの企業様の経営改善を行ってきました。

エンジニア時代に、仕入先であった中小製造業様が日々経営に悩まれている姿を目の当たりにし、「将来少しでもお手伝いできれば」と考え、中小企業診断士の勉強を始めました。

エンジニアとしての「現場改善」、コンサルタントとしての「経営改善」の経験を活かして、お客様の経営課題の解決を支援いたします。

こんにちは、中小企業診断士の井上創と申します。
本記事は、

 

とお悩みの中小製造業経営者様向けの記事です。

なぜコンサルティング導入は失敗するのか?

「近年、売上が減っている。社内を見渡せば、どこの部署も活気がなくなっている。突然社員が辞めてしまう。」
このような会社経営に関するお悩みを解決するために、経営コンサルタントに課題解決を依頼するのも一つの手段です。

中小製造業では金融機関や商工会から紹介され、わらにもすがる思いでコンサルティング会社に経営改善を依頼するケースも少なくないと思います。

しかしながら、経営コンサルタントからは他社事例に基づく理想的な改善計画を提案されるだけで、実際に経営改善を実現できる企業は少ないのが実態です。

それではなぜ、高い費用をかけてまで依頼したコンサルティングが失敗に終わってしまうのでしょうか?
その理由は「コンサルタントが本質的な問題を理解せずに、外枠(企業理念、組織、仕組みなど)を変えようとするから」だと考えています。
スマートフォンを例に言えば、本当はアプリに問題があって業務が進められていないのに、対策として機種変更をしてしまうようなものです。

良いコンサルティング会社と悪いコンサルティング会社

高いコンサルティング費用を求める割には、問題を解決できないコンサルティング会社(以下、悪いコンサルティング会社)と、本質的な問題をしっかり捉え、問題を解決できるコンサルティング会社(以下、良いコンサルティング会社)は何が違うのでしょうか?

その違いは「現場まで踏み込んで、深く正確な現状分析ができるかどうか」です。

悪いコンサルティング会社の例として、経営層から聞き取った情報のみで、会社全体の状況を判断し、その一面的な情報に基づいて、提案書を作成するケースがあります。
一方、良いコンサルティング会社は、経営層だけでなく現場社員の意見にもしっかりと耳を傾け、現場を含めて会社全体の現状を正確に把握し、本質的な問題を抽出します。
本質的な問題がわかれば、当然その問題を解決するための提案内容は、悪いコンサルティング会社とは比べものにならないくらい精度が高く、現実的なものになります。

良いコンサルティング会社の簡単な見極め方

良いコンサルティング会社を簡単に見極める方法は、以下の通り2つあります。

【1】経営者の想いに寄り添う姿勢があるか

今は問題を抱えているとはいえ、ここまで企業を守ってきた経営者への敬意は非常に重要です。最初にコンサルティング会社に相談する際に、しっかりと自分の話に耳を傾けてくれるかを確かめましょう。

【2】現場に深く踏み込む姿勢があるか

先述の通り、精度が高く、現実的な提案をするためには、現場まで踏み込んで正しく現状を把握することは必須となります。最初にコンサルティング会社に相談する時に「現場の社員にも話を聞きますか?」という質問をしてみて、答えが「No」であるならば、悪いコンサルティング会社である可能性が高いでしょう。

まとめ

本記事をまとめると、

✓コンサルティングの導入が失敗する理由は「本質的な問題を理解せずに、外枠を変えようとするから」
✓良いコンサルティング会社は「現場を含めて会社の現状を正確に把握する」
✓良いコンサルティング会社を見極めるポイントは「経営者の想いに寄り添う姿勢、現場に深く踏み込む姿勢があるかどうか」

弊社でも、ITを使った現場に踏み込んだコンサルティングサービスを提供しております。
ご興味がある方は是非、無料診断サービスをご利用ください。
その際は、是非先述の質問を弊社社員にぶつけてみてくださいね。

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