曜日表示もお任せ!Excel関数の超シンプル活用ガイド

著者:ものづくりコラム運営 曜日表示もお任せ!Excel関数の超シンプル活用ガイド        
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Excelで日付を入力すると同時にその日の曜日が自動で表示されたら、入力ミスを防げて便利だと思ったことはありませんか?
たとえば勤怠管理や予定表、シフト表など曜日が重要な作業だと、曜日の手入力をなくせるだけで業務効率がぐんと上がります。
そこで今回では、「WEEKDAY関数」「TEXT関数」、そして「表示形式のカスタマイズ」を用いて、日付をもとに曜日を自動表示させる3つの方法を紹介します。設定手順や応用例を詳しく解説しますので、どのようなケースでも使いやすい方法を見つけてみてください。

1.Excelで曜日を表示させる3つの方法

Excelで曜日を自動表示させるには、主に以下の3つの方法があります。用途や操作のしやすさを比較しながら、自分に合った方法を選んでみてください。

〇方法1:TEXT関数を使って直接曜日を表示させる
〇方法2:セルの表示形式をカスタマイズして曜日を表示させる
〇方法3:WEEKDAY関数を使って数値を返し、それを文字列化して曜日を表示させる

また、曜日をどのように表示させるかによって、どの方法がベストなのかが変わってくるため、まずは手書きでもいいので作成イメージを構築してから、作りこむことをお勧めします。
————-
(曜日の表示イメージ)
[1] 1つのセルの中に日付と曜日を表示させたい

[2] 日付と曜日をセルを分けて表示させたい

2.実際の設定を見てみよう!

方法①:TEXT関数で曜日を表示する方法

日付と曜日のセルを分ける際に、一番使いやすいのが「TEXT関数」です。

〇TEXT関数について
TEXT関数は、数値(または日付シリアル値)を指定の文字列形式に変換する関数です。構文は以下のとおりです。

=TEXT( 数値 , “表示形式” )

<表示形式について>
表示形式には、「aaa」の省略形以外に完全表記や英語表記など様々な指定ができます。

表示形式 関数の入力例 表示例 画像イメージ
aaa =TEXT(A3,”aaa”) 月、火、水…
aaaa =TEXT(A3,”aaaa”) 月曜日、火曜日、水曜日…
(aaa) =TEXT(A3,”(aaa)”) (月)、(火)、(水)…
ddd =TEXT(A3,”ddd”) Mon、Tue、Wed…
dddd =TEXT(A3,”dddd”) Monday、Tuesday、Wednesday…
〇TEXT関数の応用例
[1]日付と曜日をセット(同じセル内)で表示する方法
入力例:=TEXT(A1, “yyyy/mm/dd (aaa)”)
このように入力することで、「2023/10/05 (木)」といった表示が可能となります。[2]文字列の一部として曜日を差し込む方法
文中に曜日を組み込みたい場合にも、『TEXT関数』を使用すると便利です。
入力例:=”今日は ” & TEXT(A1, “aaa”) & “曜日です”

方法②:表示形式のカスタマイズで曜日を表示する方法

〇表示形式で曜日を表示するメリット
数式を使わず、セルの見た目だけを曜日にする方法です。数式の変更が不要なため、シンプルに導入できます。たとえば、入力した日付をそのまま曜日表示に切り替えたいだけなら、この方法がおすすめです。
〇設定手順
・STEP1:対象セルを選択 → 右クリック → [セルの書式設定]
・STEP2:[表示形式] タブ → [ユーザー定義] →「種類」に「aaa」や「dddd」を入力
・STEP3:[OK]をクリックで完了

セルの書式設定:日付に曜日を追加する方法

方法③:WEEKDAY関数を使った曜日の表示

〇WEEKDAY関数とは?
WEEKDAY関数は、日付をもとにその日が週の何日目にあたるかを1~7の数値で返す関数です。実際の曜日ではなく数字で表示されますので、応用編としてご紹介します。構文は以下のとおりです。

=WEEKDAY( 日付 [, 種類 ] )

<引数の解説>
・日付 … セル参照(A1など)や、TODAY関数などで取得した日付を指定
・種類 … 省略可。曜日を何を“1”とするかを指定(1・2・3など)
たとえば「種類=1」を指定した場合、日曜日を1・月曜日を2…土曜日を7と返します。それ以外の種類にすると返り値が変わるので、作業の都合に合わせて設定してください。

WEEKDAY関数設定イメージ

種類について、下記の表で分かるように、選んだ種類によって先頭の数字や曜日が異なります。

種類 戻り値
1 1(日曜日) 2(月曜日) 3(火曜日) 4(水曜日) 5(木曜日) 6(金曜日) 7(土曜日)
2 1(月曜日) 2(火曜日) 3(水曜日) 4(木曜日) 5(金曜日) 6(土曜日) 7(日曜日)
3 0(月曜日) 1(火曜日) 2(水曜日) 3(木曜日) 4(金曜日) 5(土曜日) 6(日曜日)
11 1(月曜日) 2(火曜日) 3(水曜日) 4(木曜日) 5(金曜日) 6(土曜日) 7(日曜日)
12 1(火曜日) 2(水曜日) 3(木曜日) 4(金曜日) 5(土曜日) 6(日曜日) 7(月曜日)
13 1(水曜日) 2(木曜日) 3(金曜日) 4(土曜日) 5(日曜日) 6(月曜日) 7(火曜日)
14 1(木曜日) 2(金曜日) 3(土曜日) 4(日曜日) 5(月曜日) 6(火曜日) 7(水曜日)
15 1(金曜日) 2(土曜日) 3(日曜日) 4(月曜日) 5(火曜日) 6(水曜日) 7(木曜日)
16 1(土曜日) 2(日曜日) 3(月曜日) 4(火曜日) 5(水曜日) 6(木曜日) 7(金曜日)
17 1(日曜日) 2(月曜日) 3(火曜日) 4(水曜日) 5(木曜日) 6(金曜日) 7(土曜日)
〇WEEKDAY関数の活用イメージ
数字だけの表示だとわかりづらい…。そんなときには「IF」関数との組み合わせで使用してみるのもよいでしょう。
例えば、WEEKDAY関数の結果を考慮し、稼働日(営業日)なのか休日なのかを表示する方法で試してみます。

・使用する種類:2
・区別のルール:数字が「6」と「7」の場合が『休日』、「1~5」の場合は『営業日』
・入力イメージ:=IF(WEEKDAY(A3,2)>=6,”休日”,”営業日”)

IF関数を使用した「WEEKDAY関数」の活用例

〇WEEKDAY関数の活用テクニック
WEEKDAY関数そのものは数値を返すだけなので、返ってきた数値を文字(「日」「月」「火」など)に置き換える必要があります。便利な組み合わせの例として、CHOOSE関数を使った方法を挙げます。
▼ 例:CHOOSE関数で曜日を文字列化(種類=1の場合)
=CHOOSE(WEEKDAY(A1,1), “日”, “月”, “火”, “水”, “木”, “金”, “土”)
これにより、A1セルの日付に応じて曜日名が直接表示されるようになりま4す。大量のセルに適用する際は絶対参照・相対参照に注意しながら、一括で入力していくと効率的です。

 

3.最適な曜日表示方法の選び方とトラブルシューティング

目的別の最適な曜日表示方法

用途や使用する担当者によって最適な表示方法が異なります。いろいろと試したうえで、自社に合った設定を行いましょう。
▼ 単純に曜日表示が必要な場合
→ セルの表示形式カスタマイズ
入力データは日付のまま、表示だけ曜日にできるため、手間がかからず便利。
▼ 曜日を基に自動処理・条件分岐を行いたい場合
→ WEEKDAY関数+IF関数やCHOOSE関数
曜日ごとに異なる処理を加えたいときに有効。
▼ 日付と曜日を同じセルに表示したい、可読性を高めたい場合
→ TEXT関数
好きなフォーマットで出力できるため、見た目を最適化しやすい。

よくあるトラブルシューティング

Excelの設定は慣れたら便利ですが、ちょっとしたことで迷宮入りしてしまい、調整が難しく感じることもあります。
そこで、よく聞くご質問と解決方法をご紹介します。

・日付が正しく認識されない
データが文字列(左寄せ)になっていないかチェックし、必要に応じて書式変更や再入力を行う。
・WEEKDAY関数の返り値が思った曜日と異なる
WEEKDAY関数の返り値が思った曜日と異なる
・TEXT関数でエラー「#VALUE!」が出る
セルが文字列データの場合にエラーを起こすケースが多い。数値(日付シリアル値)として認識されているかを確認する。

 

4.まとめ

今回はExcelで日付から曜日を自動表示する方法として、WEEKDAY関数、TEXT関数、表示形式のカスタマイズの3つを紹介しました。曜日入力の手間やミスを防げるだけでなく、IF関数や条件付き書式などと組み合わせて、より高度な自動化・管理も可能になります。
どのアプローチもExcel初心者~中級者の皆さんに役立つ知識ですので、まずは一番簡単そうな方法からぜひ試してみてください。ほんの少しの工夫で、大幅に作業効率をアップできます。

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