目からウロコの時短テク!Windowsキーで作業効率が劇的アップ
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そのパソコン作業、もっと効率的にできるかもしれません。その秘密は、キーボードの左下にある「Windowsキー」にあります。Windowsキーを使ったショートカットは、日々のPC操作を劇的に速くする魔法の技なのです。
多くの人が見過ごしがちなWindowsキーですが、実はパソコンの操作性を大きく向上させる力を秘めています。Windowsキーとほかのキーを組み合わせたショートカットを使いこなすことで、マウス操作を減らし、作業時間を大幅に短縮することができるのです。
本記事では、知っておくべきWindowsキーのショートカットをご紹介します。これらのショートカットは、初心者からパソコンのヘビーユーザーまで、誰もが簡単に習得し、即座に活用できるものばかりです。ぜひ、ご活用ください!
1.Windowsキーの基本
パソコンのキーボードの左下にある、Windows のロゴマークが印字されているキーは、Windows 95 以降の Windows 用キーボードの多くに搭載されています。このWindows キーを単独で押すとスタートメニューが開き、他のキーと組み合わせることでさまざまな操作を行うことができます。今回は、意外と使われていない「Windowsキー」のショートカット特集として、様々な操作をご紹介します。
2.ファイル・フォルダ操作のショートカット
Windows + E:エクスプローラーを開く
ファイルやフォルダを管理するエクスプローラーをすぐに起動するショートカットです。
「E」は「Explorer」の頭文字を意味し、同時に押下することでエクスプローラーを起動し、起動後は、上下左右の矢印キーでファイルやフォルダを選択できます。
Windows + D:デスクトップを表示
デスクトップに戻りたいとき、開いているウィンドウやファイルを一つずつ最小化してませんか?
「Windowsキー」と「Desktop(デスクトップ)」の頭文字である「D」のショートカットで、開いているすべてのウィンドウを最小化し、デスクトップを表示します。再度押すと元に戻るので、ちょっとした時短テクニックとしてご活用いただけます。
Windows + L:画面をロック
デスクから離席する際に、「Ctrl+Alt+Del」でサインイン画面を表示しロックする方法が一般的ですが、実は、ショートカットキーでも画面ロックが行えます。「Windowsキー」とパソコンをロック(lock)する「L」のショートカットキーを活用し、手軽に画面ロックを実行できます。また、パスワードを入力するログイン画面に戻るため、アカウントの切り替えなどもおこなえます。短時間の離席時にパソコンをロックすることで、外部の人がパソコンの画面をのぞいたり、勝手に操作したりすることを防げるため、セキュリティの一環として習慣化することをおすすめします。
4.アプリケーション起動のショートカット
Windows + R:ファイル名を指定して実行
アプリやファイルを検索する際に便利なのが「ファイル名を指定して実行」機能です。このウィンドウを起動するショートカットが、「Windowsキー」と「R」キーを同時に押す操作です。ショートカットキーだ家でなく、「ファイル名を指定して実行」機能を使いこなすことで、特定のファイルを開いたり、アプリを実行することが簡単にできるようになります。検索する時間を省略できるので、ぜひ試してみてください。
実際の動きを動画で見てみましょう。
入力できるキーワードを覚えていれば、非常に便利な機能ですが。あいまい検索のようなキーワード入力だとうまく機能しないため、一緒に覚えておきたいコマンドの一覧もご紹介します。
≪「ファイル名を指定して実行」機能で使えるコマンド例≫
①アプリを起動するコマンド[Windows] | ||
アプリ・機能名 | 入力する文字列 | 説明 |
電卓 | calc | 四則演算のほか、通貨や長さ、重量などの単位変換を行う電卓アプリを起動 |
メモ帳 | notepad | メモ帳(テキストエディタ)を起動 |
Word | winword | Microsoft Word(デスクトップアプリ)を起動 |
Excel | excel | Microsoft Excel(デスクトップアプリ)を起動 |
PowerPoint | powerpnt | Microsoft PowerPoint(デスクトップアプリ)を起動 |
Outlook | outlook | Microsoft Outlook(デスクトップアプリ)を起動 |
Access | msaccess | Microsoft Access(デスクトップアプリ)を起動 |
OneNote | onenote | Microsoft OneNote(デスクトップアプリ)を起動 |
ペイント | mspaint | ペイント(シンプルな描画や簡単な画像処理ができる)アプリを起動 |
②フォルダ操作や設定関連のコマンド[Windows] | ||
アプリ・機能名 | 入力する文字列 | 説明 |
エクスプローラ | explorer | エクスプローラーを起動(ショートカットキー「Windows + E」で代用可能) |
Cドライブ | \(または¥) | パソコンのCドライブ画面を起動 |
インターネットエクスプローラ | iexplore | Internet Explorer(ブラウザ)を起動 |
コントロールパネル | control | ステムの設定や機能を管理するためのコントロールパネルを起動 |
コマンドプロンプト | cmd | コマンドプロンプトを起動 ※コマンドプロンプトとは、Windowsの標準的なコマンドラインインターフェース(CUI)で、キーボードを使ってコマンドを入力し、コンピューターに命令を与えるツール |
プログラムと機能 | appwiz.cpl | コントロールパネル内の、インストール済みアプリ一覧を表示するメニューを起動 |
OSのバージョン確認 | winver | 使用しているパソコンのWindowsOSのバージョン情報を表示 |
システム情報 | msinfo32 | パソコンのシステム情報を表示 ※システム情報では、システムの要約として、ハードウェアリソースやソフトウェア環境を確認 |
インターネットオプション | inetcpl.cpl | インターネットオプション(インターネットプロパティ)画面を起動 ※ネットワーク接続時の設定確認などで使用 |
シャットダウン | shutdown /p | パソコンの即時シャットダウンを実行 |
再起動 | shutdown /r | パソコンの再起動を実行 |
サインアウト | logoff | パソコンからアカウントのログアウトを実行する際に使用 |
休止状態 | shutdown /h | パソコンを休止状態とする際の実行コマンド |
上記コマンドは一例ですので、他の機能もネットで検索してみてください。
Windows + I:設定を開く
Windowsの設定画面をすぐに表示できます。Windowsの設定画面では、「ネットワーク設定」や「アカウント設定」などシステム設定の変更が簡単になります。
Windows + X:クイックアクセスメニュー
電源オプションやタスクマネージャーなど、よく使う管理ツールにすぐアクセスできるショートカットキーです。
クイックアクセスメニューを起動し、「アプリと機能」や「コンピュータの管理」、「シャットダウンまたはサインアウト」といったメニューを表示します。
5.ウィンドウ管理のショートカット
Windows + ↑↓←→:ウィンドウのスナップ
Windows キーと矢印キーを同時に押すことで、ウィンドウの大きさや位置を変更できるショートカットキーです。
「Windows」+「↑」 | ウィンドウを最大化 |
「Windows」+「↓」 | ウィンドウを最小化し、タスクバーへ収納 ウィンドウが最大化の場合、ウィンドウを縮小 |
「Windows」+「←」 | ウィンドウを左半分に配置 |
「Windows」+「→」 | ウィンドウを右半分に配置 |
(イメージ)「Windows」+「↓」でウィンドウを最小化
Windows + Tab:タスクビュー
開いているすべてのウィンドウをタイル表示し、簡単に切り替えられます。
また、「Windows+Tab」と似た動きをするショートカットとして、「Alt+Tab」キーでの操作もおすすめです。
詳細は、【関連コラム:ウィンドウの切り替えもショートカットキーで操作!| PCスキル画面操作編】をご確認ください。
Windows + Ctrl + D:仮想デスクトップの作成
新しい仮想デスクトップを作成際に使用するショートカットです。プロジェクトごとに作業環境を分けられます。
実行すると、全く新しいデスクトップに画面が切り替わります。元の画面に戻したい場合は、「Windows+Tab」でデスクトップの切り替えを行います。
6.その他の知っておきたい「Windows」キーを使ったショートカット
Windows + V:クリップボード履歴
過去にコピーしたテキストや画像の履歴を表示し、再利用できる便利な機能です。
注意事項としては、クリップボードの履歴は最大24個までとなるため、25個以上コピーする場合は、古い順に消去されます。また、シャットダウンすると履歴は消去されるため注意が必要です。
なお、初めてクリップボードを開く場合、「履歴を表示できません」と表示される場合があります、その際には、[有効にする]をクリックして有効化しましょう。
Windows + 「+」:拡大鏡を起動
最後に選択した有効な画面の一部を拡大表示する拡大鏡を起動するショートカットキーです。なお、拡大鏡をオフにするには、Windows ロゴ キーを押しながら Esc キーを押下してウィンドウを閉じます。
7.作業効率を劇的に上げる応用テクニック
これらのショートカットを組み合わせたり、カスタムショートカットを設定したりすることで、さらに作業効率を上げることができます。例えば、Windows + E でエクスプローラーを開いた後、Windows + ← で左半分に配置するなど、複数のショートカットを連続して使うことで、より素早い操作が可能になります。
紹介したWindowsキーショートカットは、日常的なPC操作の効率を大幅に向上させます。これらを習慣的に使用することで、マウス操作を減らし、作業時間を短縮できます。最初は覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、徐々に慣れていくことで、自然と速いPC操作が可能になります。ぜひ、チャレンジしてみてください!