多品種少量生産、課題解決のために
著者:今村 洋一郎(いまむら よういちろう)入社以来、生産管理システム「TECHSシリーズ」の導入提案、ITツールの活用方法を提案させていただいております。
ITの利活用及びお客様の体質改善のご支援をいたします。
皆さんこんにちは。今村 洋一郎と申します。
私は個別受注型・多品種少量型 生産管理システム「TECHSシリーズ」のご提案を行っております。
今回は「多品種少量生産の課題解決」についてお話をさせていただきます。
1.多品種少量生産とは
お客様のニーズにより、品質や機能を変えて多品種の製品を少量ずつ生産する方式です。
また、製造する製品が多種多様なため、様々な受注パターンがあります。
2.多品種少量生産のメリット・デメリット
多品種少量生産は、お客様のニーズに合わせた製品を製造する事ができます。
しかし、製造する製品が多種多様なため、段取替えの回数が増加する等の問題もあります。
ここで、メリット・デメリットを一部挙げてみましょう。
【メリット】
・お客様のニーズに合わせた製品を供給する事ができる。
・製造現場担当者等が多品種に対応する事で、著しく成長ができる。
・一部製品の需要が無くなり、受注が少なくなっても他製品でカバーする事ができる。
・必要な製品を必要な数だけ生産する事により、在庫を抑制する事ができる。
・お客様からの細かい要望や仕様変更等に対応できる。
【デメリット】
・段取替え回数が増えることで、生産効率が下がる可能性がある。
・材料・外注先等の調達のコントロールが必要。(都度の価格交渉等)
・生産計画の調整にコントロールが必要。
・人員教育に時間が掛かる。(技術、作業習得)
・限られた担当者しか製造する事ができない等の技術的な課題もある。
3.デメリットを解決・解消しメリットへ
人が行っていた作業を自動化する事で、労働時間を短縮させる事が可能です。
機械に任せ、自動化する事で、人にしかできない事に注力できる様になります。
自動化と作業配分の見直しで、残業代等も削減する事ができれば、更なる効果を上積み可能となります。
要は、如何に既存作業者の時間を浮かし、その浮いた時間で付加価値を生むかが、重要となります。
計画をもとに日程調整や資材等の調達を行う際も、システムにて一元化された仕組みを構築すれば、属人化の解消にもつながります。
4.課題解決の糸口として
多品種少量生産はお客様のニーズに合わせた製品を作る事ができる反面、製造する製品が多種多様なため、問題も多くあります。
生産効率を高めるためには、各部門の作業状況を「見える化」し、計画の前倒しや段取時間を削減する事も必要となります。
問題解決を行うためのツールの1つとして、生産管理システムがあります。
必要な情報を一元管理し、「情報の共有」と「作業の見える化・見せる化」を行うことで、生産性を高めていくことができるでしょう。