第62回「TECHS-S NOA」

著者:間野 佐知子(まの さちこ) 第62回「TECHS-S NOA」

昨年、個別受注生産型の中小製造業様向けに、クラウド対応型生産管理システムとして
「TECHS-S NOA」を新たにリリースいたしました。
今回はこの「TECHS-S NOA」について紹介させていただきます。

1.前身の「TECHS-S Ver6」のよさはそのままに

1994年に販売開始した「TECHS-S」はバージョンアップを重ねて、Ver6まで進んでおり、
お客様より多くの声をいただきながら、製品をお客様とともにブラッシュアップしてきました。
「TECHS-S NOA」では、そのよさはそのままに継承しております。

【1】部品表画面で手配進捗が見える
部品の手配状況を「見える化」し、発注漏れ防止、進捗管理強化に活用できます。


【2】原価グラフで仕掛段階から製番原価が見える
受注別や取引先ごとの原価情報を表示し、粗利率と取引金額の分布を見える化します。
散布図から取引先ごとの状況を把握し、戦略立案へ活用できます。


原価の予算金額と実績金額と最終予測金額をグラフにて確認できます。
また、仕掛中に最終予測金額が確認できますので、早い段階で、コストダウン対策を打つことができます

 

【3】蓄積データを自由に抽出し活用できる。
蓄積データを、自由な切り口で誰でも簡単に検索することができます。
また、検索条件を保存して通常のメニューとして登録することで、情報を共有・活用することが可能です。

2.さらに進化しより使いやすく

ユーザー様が各々に使いやすくできるように、画面や標準帳票のレイアウトも自分たちでカスタマイズできるようになりました。

・画面
最大130項目の予備項目を追加でき、その項目名も自社に合わせて設定できます。

不要項目の削除や、項目の並び順を変更できます。

・帳票
標準帳票のレイアウトを修正することができます。

 

3.クラウド対応、ブラウザ対応でできること

「TECHS-S NOA」では、クラウドとオンプレのいずれかを選択していただくことができるようになりました。
クラウドを選択することで、サーバ管理者が不要となり、サーバ側のバージョンアップ作業の手間は各段に減ります。
今後、「TECHS-S NOA」では、さらにバージョンアップを繰り返し、ブラッシュアップしていくため、バージョンアップ作業の手間が減ることは、長く使用していただくうえでも、重要なポイントとなります。
また、ブラウザ対応となったことにより、クライアントのインストール作業も削減されます。
さらに、ブラウザの機能として、画面のタブ表示や、Ctrl+C、Ctrl+Vによるコピー処理、ペースト処理もできるため、画面比較やデータ入力がしやすくなりました。

多くのユーザー様と向き合うなかで培ってきたノウハウを引継ぎつつ、最新技術を盛り込んで、そこにお客様への思いも込めて、「TECHS-S NOA」を世に送り出しました。

ぜひ、より多くのお客様にご利用いただき、お客様の会社の変革ツールとなっていけるよう、今後もますます磨いていきたいと思います。

 

 

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間野 佐知子(まの さちこ) 製造業ソリューション事業部 ソリューションサービス部

アプリケーションエンジニア。
中小企業診断士。
公益財団法人 岐阜県産業経済振興センター 登録アドバイザー
中小企業庁ミラサポ専門家派遣 登録専門家

銀行システム、受託開発の生産管理システムのシステムエンジニアを経て、テクノア入社後は、TECHS-Sの設計開発を担当しています。
現在は生産管理システム導入コンサルタント、生産管理システム企画を担当しています。