製造業におけるAI活用事例《先義後利》
著者:間野 佐知子(まの さちこ)アプリケーションエンジニア。
中小企業診断士。
公益財団法人 岐阜県産業経済振興センター 登録アドバイザー
https://www.gpc-gifu.or.jp/jinzai/search_j_dt.asp?No=691
中小企業庁ミラサポ専門家派遣 登録専門家
銀行システム、受託開発の生産管理システムのシステムエンジニアを経て、テクノア入社後は、TECHS-Sの設計開発を担当しています。
現在は生産管理システム導入コンサルタント、生産管理システム企画を担当しています。
こんにちは。株式会社テクノアの間野です。
中小製造業において、AIを使ってなにができるの?という質問をよく受けます。
そこで今回、具体的な活用事例について、私たちの実際のソリューション事例を使って紹介したいと思います。
1.AIとは
AIは、Artificial Intelligenceの略で、日本語では「人工知能」です。
簡単に言うと、人間の知的活動をコンピュータープログラムを使って再現する技術です。AIの市場規模は右肩上がりで拡大しており、今後も成長が予測される分野です。
2.AI類似図面検索
例えば、中小製造業におけるAIの活用事例として、当社ではAI類似図面検索というサービスを提供しています。
図面の画像データから画像の特徴を把握して、過去の大量の図面データから類似している図面を検索します。
お客様ごとに図面をお預かりし個別でAIを構築するため、お客様の特性にあった類似検索が可能になります。
AI類似図面検索
https://www.techs-s.com/news/show/632
3.中小製造業における活用方法
類似図面を探す作業は、過去の図面情報を頭の中に蓄積しているベテラン社員さんの記憶に頼るしかない会社は多くあるかと思います。
まさにそのベテラン社員さんの知的活動をAIが代わりにしてくれます。
客先から図面が支給され、その見積を提示するケースや工程設計する場面において、類似した図面での過去実績を簡単に探すことができれば、適切な見積や工程設計が即座に可能になります。
4.まとめ
よく言われるのは、AIを活用することが目的ではなく、AIは社内の課題解決の手段でなくてはいけないということです。また、使っている技術がどんなに難しいものであっても、実際に使用する側は簡単に使えるものでなければ、継続的活用には至りません。
ぜひ、そういった観点で貴社でも活用できる技術を探して、積極的に取り込んでいってください。