DX成功の秘訣とは?~中小企業が成果を出すためのポイント~

著者:松尾 翼(まつお つばさ) DX成功の秘訣とは?~中小企業が成果を出すためのポイント~
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松尾 翼(まつお つばさ) プロジェクト支援本部

2023年 中小企業診断士登録
2024年 テクノア入社

前職では理学療法士として、医療・介護領域でリハビリ業務に従事し、10年間にわたり患者様の健康や生活の質向上を支援してまいりました。
現在はカスタマーサクセス本部で生産管理システムの導入および運用支援を担当しています。
IT化を通じて業務改革を推進し、お客様の持続的成長と生産性向上に取り組んでまいります。
これまでの経験を活かし、お客様に寄り添いながら、共にビジョン達成を支援してまいります。

近年、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を耳にする機会が増えました。その一方で、
・現場への定着に時間がかかる
・業務改善までつながらない
といったお悩みを持つ企業も少なくありません。
では、DXが成功する企業にはどのような共通点があるのでしょうか。
本コラムでは、DXで中小企業が成果を出すためのポイントについてお伝えします。

1.DXとは「IT導入」ではない

まず重要なポイントは、DXは単なるIT導入ではないということです。
経済産業省「中堅・中小企業等向けDX推進の手引き2025」では、DXとは「顧客視点で新たな価値を創出していくために、ビジネスモデルや企業文化の変革に取り組むことであり、単にデジタル技術やツールを導入すること自体ではなく、企業経営の変革そのもの」とされています。
つまり、DXは「デジタル技術を活用して仕事のやり方や組織そのものを変革し、新たな価値を生み出すこと」を表します。システム導入はあくまで手段であり、目的ではありません。

2.中小企業のデジタル化の現状

中小企業のデジタル化の現状を見ていきます。中小企業白書2025によると、2024年は前年調査と比較して、「紙や口頭による業務が中心でデジタル化が図られていない状態(段階1)」と回答する事業者の割合は大きく減少しました。これは中小企業のデジタル化が着実に進んでいることを示しています。
一方で、デジタル化に取り組めていない企業も依然として一定数存在しており、DX実現に向けてはさらなるデジタル化の進展が期待されています。

デジタル化の取組段階
出典:経済産業省「中小企業白書2025」

3.DXで成果を出すための重要ポイント

DXで成果を出す企業には、いくつかの共通するポイントがあります。
ここでは特に重要な3つをご紹介します。

【1】 目的を明確にする

DXを成果につなげる企業は、システム導入で「何を実現したいのか」が明確です。DXはあくまで手段であり、目的ではありません。例えば、
・システムで一元管理がしたい
・進捗管理をシステムで行いたい
・在庫を見える化したい
システムを導入する目的が明確になることで、現場の理解と協力も得やすくなり、一人ひとりが目的意識を持って業務に取り組むことができます。

【2】 業務改革とセットで進める
DXを成果につなげるために、システム導入と業務改革を一体で考えることも重要です。
・業務の見直し
・無駄の削減
・情報の一元化
このような業務改革と併せて行うことで、成果が最大化されます。業務の課題を解決する道具として、IT活用を進めていくことが大切です。

【3】推進体制を整える
DXは現場だけで進めるものではありません。
・方針の明確化
・投資判断
・優先順位の決定
といった点で、経営層の関与が重要になります。さらに、実務を前進させるためには、社内の推進役となるプロジェクトリーダーの存在が不可欠です。DXは部門横断の取り組みになるため、
・プロジェクトの進捗管理
・各部門の合意形成
などを担う役割が重要になります。DXは「システム導入のプロジェクト」であると同時に、「組織変革のプロジェクト」でもあります。そのため、人の力が成果を大きく左右します。

4.中小企業こそDXで強くなる

中小企業は大企業に比べて意思決定が速く、組織もシンプルです。そのため、DXの効果が出やすい環境とも言えます。
DXによって業務効率化や情報の見える化が進むことで、
・属人化の解消
・働きやすい職場環境の実現
・経営判断の迅速化
といった効果が期待され、実際に生産性向上や利益改善を実現している企業も増えています。
変化のスピードが早い時代において、DXへの取り組みは企業の競争力を高める重要な経営戦略と言えます。

5.まとめ

DXで成果を出すポイントは次の3つです。
【1】目的を明確にする
【2】 業務改革とセットで進める
【3】 推進体制を整える

IT導入だけではDXにはなりません。「会社の未来をどう変えたいのか」を考えることが成功の第一歩です。
DXは一度取り組めば終わりではなく、継続的に改善を積み重ねていく取り組みです。
小さな取り組みからでも着実に進めていくことが、成果につながります。
また、単なるシステム導入ではなく、業務改善・経営改善により経営や組織の変革を起こすことで、新たな価値を創出することが重要です。
DXをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

           

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