現状とあるべき姿 そのギャップがあまりにも大きいときはどうする?《先義後利》
著者:間野 佐知子(まの さちこ)
間野 佐知子(まの さちこ)
TECHS事業部 ソリューションサービスT
中小企業診断士を目指した理由:
日々、TECHSを通して中小製造業のお客様と向き合う中で、よりよい提案をしたいという思いと、40歳を過ぎても、より成長していきたいという思いがあり、経営全般を学べる中小企業診断士資格取得を目指しました。
「As is」「To be」という言葉をご存知でしょうか?
1.「As is」「To be」とは
「As is」は現状、「To be」は理想像 というとわかりやすいかと思います。
「As is」「To be」はビジネスで活用されるフレームワークで、まず現状を把握し、理想とのギャップを明確にすることで、取り組むべき課題を明らかにします。
2.「As is/To be」のやり方
大まかには下記の4つのステップで実施します。
(1)「As is」で現状把握を、「To be」であるべき姿をそれぞれ描きます。
(2)あるべき姿と現状の差分(ギャップ)を明確にします。
(3)何が解消されればあるべき姿になるのかを考えることで、「課題」を明確にします。
(4)課題を解決するための具体的なアクションプランを練ります。
※課題解決のためにITツールを使うことも一つの手段です。
3.注意点
あるべき姿と現状のギャップがあまりにも大きいと、あるべき姿ではなく、「実現可能な姿」を描いてしまいがちです。あるべき姿の妥協案です。これ自体は悪いことではなく、段階的課題解決としては問題ありません。