システム導入時に留意すべきポイントとは
著者:熊谷 隆(くまがい たかし)2004年11月入社
入社以来、多くのお客様に生産管理システム導入の支援をしてまいりました。
お客様と向き合い、効果的にご活用いただけるよう、業務改善に向けた提案を行ってまいります。
こんにちは、TECHS事業部 関東顧客支援課の熊谷 隆と申します。
私は、2004年にテクノア入社以来、数多くのお客様に
「生産管理システムTECHSシリーズ」の導入を支援してまいりました。
生産管理システムの稼働までには緻密なスケジュールを作成し、
それに沿って進めていく必要があります。
計画通りにシステムを稼働させるのは大変なことです。スムーズに稼働するお客様もございますし、
計画が大幅に遅れながらも何とか稼働出来たお客様もございます。
せっかく稼働出来たとしても、効果がきちんと出なければ導入の意味は薄れてしまいます。
システム導入は、会社にとって非常に重要なプロジェクトです。社運も掛かっています。
一度決めたからには、必ず成功させなければなりません。
では、システム導入にあたり留意すべきポイントは何でしょうか。
WEBで検索すればいろいろ出てきますが、ここでは、これまでたくさんのお客様と関わってきた
私の実感をお話しさせていただきます。
1.システム導入の目的が関係者全員に浸透している。
導入の過程で予想していなかった課題に直面した場合、導入目的を見失い、
方向性がずれていくことがあります。
入力工数が思ったより掛かる、イレギュラーに対応できない、など課題が出たときは
導入目的を振り返り、何を優先すべきかを念頭に置いて判断することが必要です。
また、入力担当者に至るまで、導入したシステムで何ができ、
何のために行っているのかを把握しておくことが重要です。
決まった入力画面だけを利用しているだけでは面白くありません。
入力した情報がどのように使われるのかを理解しておくことで、有効で活発な意見が出てくるはずです。
2.導入準備の役割分担がしっかりしている。特定の担当者任せにしない。
システム導入は、業務改善も兼ねています。
稼働までに準備するデータだけではなく、各関係者への連携、連絡も必要です。
各部門でメイン担当者を選出し、協力して進めて下さい。
3.部門間でのコミュニケーションを取り、前向きに意見を出し合う。
システム導入は現状業務を把握することから始まりますが、各部門のお話を伺うと、
複数の部門で同じ情報を集計していたり、あまり重要でない情報を
時間を掛けて作成していたり、ということも見受けられます。
このような無駄をあぶり出すことはもちろんですし、部門を跨いで、
これまでの業務内容にこだわらず最適な業務フローを組み立て直すことも必要です。
会議の際、部門間での意見が対立し、ヒートアップすることもたびたびありますが、
正直な意見を出し合うことは今後のプラスになると思います。
システム稼働後は部門間の風通しが良くなった、というお声も多くいただきます。
4.熱意
これまで出会ってきたお客様の中でも、熱意のあるお客様は必ず導入に成功しています。
熱意があるということは、目的を達成することに加え、その為に周りを巻き込む力を持っているのだと思います。
あるお客様が社員に対し仰った言葉です。
「システムに魂を入れるのは俺たちなんだ!」
システムを活かすのは皆様です。そして、私達はそのお手伝いをさせていただきます。
システム稼働後、「良かった」と言っていただける日を楽しみに、私達は日々精進してまいります。