自社にあった基幹システムの選び方
著者:吉廣 亮治(よしひろりょうじ)
吉廣 亮治(よしひろりょうじ)
TECHS事業部 営業部
2001年9月入社。
入社以来、関西圏を中心に四国・山陰まで中小製造業様へ「TECHSシリーズ」の営業に従事。
システム目線の提案ではなく、お客様の課題を抽出し本来あるべき姿への改善を行う仕組みを提案させていただきます。
皆さん初めまして。吉廣亮治と申します。
私は15年以上営業一筋で、個別受注生産向けの生産管理システムをご提案しております。
今回のタイトルは、「自社にあった基幹システムの選び方」です。
1.基幹システムとは
製造業様では生産管理システムが当てはまります。
基幹システムを選択される時には、自社の業務にあったシステムを導入することが大前提となります。
今回は、メーカー側の私自身が提案を行う際に、気をつけていることをお話しします。
何に気をつけ確認しているのか、今後、システム導入を検討される時は、
一つの参考にしていただければ幸いです。
2.システム導入検討時のポイント
大きなポイントは「目的を明確化する」「夢が詰まったシステムではなく、身の丈にあったシステムを」の2点です。
それでは、その2点について、説明したいと思います。
それでは、その2点について、説明したいと思います。
2-1.目的を明確化する
まず現状業務を見直し、何が問題なのかを把握します。各部門・担当毎に抱えている問題は様々です。
ここで重要なのは会社として何が重要なのか、トップである社長様が何を実施したいのかを
明確化にすることです。
導入目的を明確にしておけば、導入後、問題点にぶつかっても目的を実現させるために、
何が必要なのかをベースに考えることができ、自ずと解決策がでてくるものです。
2-2.夢が詰まったシステムではなく、身の丈にあったシステムを
パッケージシステムは、数多くの企業様にご利用いただくために、多くの機能を持っています。
システムの機能紹介をすると、色々なことができるシステムで夢いっぱいに広がることがよくあります。
もちろん、それが悪いわけではありません。
ただ、気を付けなければならないのは、それを利用するための条件です。
やりたい仕組みがあり導入したが、結果的にそのための情報の入力が追い付かず、
利用していないなんてことも珍しくありません。
そのため、提案時は実際の運用をイメージしながら
「この機能を本当に使用することができるだろうか」を考え、提案しています。
「この機能を本当に使用することができるだろうか」を考え、提案しています。
そこではあえて、「本当にできますか?」と逆に問いかけ、ブレーキをかけることもあります。
良い面だけを先行させるのではなく、実際の業務に追いつくかを考えながら提案を行っています。
システムは万能ではありません。
「1」を入力することで「10」が生まれるのではなく、
「10」を入力するまでに個人の頭の中にのみあった情報を、取り出すことができ、
それが「10」以上の効果を生み出すことに繋がるのです。
ある社長様のお言葉を借りると、
「システムを導入したことにより、会社で何が起きているのかがわかった。
今まではただ単に業務効率、ムダの削減を叫んでいたが、情報の見える化を目的に導入し、
その結果何を改善するべきかが見えるようになった。それが一番の効果だ」と。
3.まとめ
基幹システムとは、会社の経営に多大な影響を与えるシステムを指します。
ある部門における特定の作業などを効率化させる業務システムの観点で考えるのでなく、
経営者の意思決定がサポートできる観点で検討すれば、企業としてのあるべき姿が浮き彫りとなり、
何を行うべきかが見え、何をシステムに補佐してもらうのかがわかってくると思います。
全体最適の観点で判断いただく。
基幹システムの検討の際は是非、取り組んでいただければと思います。