一社員の立場で経営理念に向き合ってみた《先義後利》

著者:佐々木 靜(ささき しずか) 一社員の立場で経営理念に向き合ってみた《先義後利》        
佐々木 靜(ささき しずか) プラットフォーム事業部

入社から7年間、TECHSの運用指導を担当しておりました。

ユーザー様に様々なことを教えていただき、仕事の楽しさを実感。

このご恩を返すため、中小製造業様のお役に立つためには?と考え、中小企業診断士を志しました。

システムをきっかけに、現場と経営をつなぎ、中小製造業様にもっと元気になっていただくために活動中です。

昨年のコラムで、経営理念の大切さについてお話をしました(前回の記事はこちら)。

今回は一社員である私が経営理念に向き合った体験談をご紹介させていただきます。

経営理念をより生きたものにするための事例としてご参考になれば幸いです。

1.いつでも経営理念に触れられる環境

私自身は、今までも経営理念を意識しながら業務に取り組むことができていると感じていました。

よく額に入れて飾られている経営理念や行動指針を目にしますが、目に入っていても内容を理解していない、覚えていないという方も多いのではないでしょうか。

テクノアでは隔週の全社朝礼で、社長や各部のリーダーから経営理念に触れた話を聞くことが多くあります。

また、社員が持ち回りで担当する全社朝礼の司会者は、社是の一節を朗読し、それにまつわるスピーチを行います。

毎回司会者が異なるため、違う切り口の話が聞けますし、自分も発表することが決まっているので、参考にしようと自ずと真剣に聞くようになります。

このように私の周囲は、普段から経営理念に触れられる環境が会社の取組として整えられていました。

2.KAIKA Awards 2020応募を通じて


昨年テクノアはKAIKA Awards 2020に応募し、特選紹介事例に選出いただきました。

この応募資料の作成は経営陣や管理職ではなく、社員から公募をしました。

私も応募しメンバーとして参加したのですが、改めて経営理念に向き合うとても貴重な経験となりました。

応募資料作成では経営理念を社外に向けて説明するため、誰でもわかる文章にする必要があります。

自分なりの理解ではなく社としての発信とするため、社長へのインタビューや他メンバーとのディスカッションを十分に行いました。

今まで理解したつもりでいた経営理念も、初めて聞く方に説明をすることを意識して向き合うと、いつも聞いている話でも新たな発見があったり、今までの理解が感覚的なものであったことを自覚し、どう表現すれば伝わるのかを考えさせられたり、目からうろこの体験が多くありました。

誰にでも伝わる言葉で語るため、同僚とディスカッションをすることで、改めて自分たちの事業の意義を実感することもできました。

私自身がこの経験で、会社への愛着や仲間意識が強くなり、一般社員の立場からも他の社員に経営理念を発信していきたいという意識が強くなったと感じます。

3.経営理念を自分のものとして考える

私が今回の経験で強く感じた事は、経営理念は経営者だけのものではなく、社員全員のものであるということです。

仕事を通じて何を目指すのか、なぜこの会社で働くのかは全社員にとって大切なことで、納得して同じ方向を向くからこそ企業としての強さが発揮できるのだと思います。

また、同じ方向を向いている意識があると絆も強くなり、仕事がもっと楽しくなります。

経営理念の実践を通じて自分が感じた幸せは、同僚にも伝えたいという思いが生まれ、また経営理念が伝わり、好循環が生まれます。

こうして経営理念で結束した会社は真に強い会社になっていくのだと感じました。

顕彰制度への応募は、このような気付きを得ることができ、一つのきっかけとして有効でした。

経営理念についてあまり考えたことがないという方は、顕彰制度で公開される他の事例を参考にご覧になってみてはいかがでしょうか。

そして自社の経営理念に向き合ってみてください。今以上幸せに働けるようになるヒントが見つかるかもしれません。

 

参考ホームページ:
KAIKA Awards
https://kaikaproject.net/awards/

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