目標は決まっていますか?《先義後利》
著者:榊原 由佳(さかきばら ゆか)2014年入社。
中小企業診断士 2020年5月登録。
入社以来、中小製造業様向け生産管理ソフト「TECHS」の
カスタマーサポート部において、サポート業務に従事。
TECHSに関するお客様からの様々な問い合わせやトラブルの対応を行い、システムの安定稼働を通して、業務改善を支援しています。
新入社員も入社し、4月から新たな気持ちで1年を始めるという方は多いのではないでしょうか。
新しい1年を始めるにあたって、目標を設定する方もいらっしゃると思います。
仕事でも、プライベートでも、目標を立ててそれに向けて行動していくことは大切ですが、その目標の先にある目的は明確ですか?また、その目標は実現可能なものですか?
目標を立てるにあたって、「目的」「実現可能性」はとても重要です。
1.目的はなにか
目的は最終的に到達すべきゴールであり、目標はそのゴールに至るまでの過程にある手段です。
時々、これらを分けずに目標自体が目的になってしまっていることがありますが、そうならないよう注意が必要です。
例えば、「5キロ痩せる」という目標を立てた場合、そこにある目的はなんでしょうか。
恐らく、「健康になること」や「綺麗になること」だと思います。
単に「5キロ痩せる」だけでよいなら、食事を抜いて過度なダイエットをすれば目標の達成は可能です。
しかし、それでは不健康でしょうし、綺麗な痩せ方でもないでしょう。
あくまで目標は目的に至るまでの過程でしかありません。
目標の先には必ず目的があることを意識して、目標の設定や行動する必要があります。
2.実現可能性があるか
実現可能性がない目標はモチベーションを下げます。
先ほどダイエットの例を出しましたが、例えばこれが「1週間後の健康診断までに5キロ痩せる」という目標だった場合、実現可能でしょうか。
少なくとも、健康的に実現することは難しいのではないかと思います。
そうすると、行動に移す前から「どうせ頑張っても無駄だしなぁ」と諦めモードになってやる気が減退します。
簡単すぎる目標もやりがいがありませんが、実現可能性のない目標はやる気自体を削いでしまいます。
実現可能性があるのか検討してから現実的な目標を定めましょう。
今回はダイエットを例にしましたが、会社の売上や利益などの目標も同様です。
「●億円!」という目標は分かりやすいですが、これ自体は目的ではありません。
何のためにその売上や利益を目標とするのか、目的を明確にしておく必要があります。
また、達成するための具体的な施策があるのか、機会があるのか、実現可能性がないまま目標のみ掲げても根拠がなければ、モチベーションは上がりません。
せっかく目標を立てるのですから、実行可能性のある、目的のために有意義な目標を立てたいですね。