工数の精度
著者:名越 美樹(なごし みき)現在は主に、営業支援や、保守サービス向上を目的としたTMS(※)などを担当しております。
長年、多くの会社様にご訪問してきたインストラクター経験を生かして、IT(情報)利活用の目的をご理解いただき、IT経営の提案をさせていただきます。
※TMS(Techs Master School)とは?
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TECHS活用で改善を目指すユーザー様に、TECHSやEUC Toolの機能講習や活用事例をご紹介する、保守ユーザー様限定のTECHS講習会(参加費無料)です。
こんにちは。
TECHS事業部 ソリューションサービス部の名越 美樹と申します。
今回は、「工数の精度」について、お話させていただきます。
1.工数管理の現状と問題
皆様の会社では、工数はどのように管理されていらっしゃいますか?
・ハンディーターミナルを使用して、リアルタイムに登録している
・夕方に、まとめて手書きで記載している
・製造の都度、作業指示書に記載している
など、様々な方法で実績工数を取られているかと思います。
問題は、取られた工数の精度です。
夕方にまとめて、複数製番の実績を登録されているような場合、その工数が適当になっていないか、しっかり管理していく必要があります。
2.工数管理の大切さ
工数は、次回の見積積算時など、参考となる重要な情報です。
適切でない工数で積算を行なった結果、安すぎた場合には、受注すればするほど赤字につながる可能性があります。
逆に高すぎれば、価格の信憑性が下がり、他社に受注を取られる可能性もあります。
また、工数の精度が高ければ高いほど、予定時間の信憑性が高まります。
生産管理が立てた予定通りに機械や人が稼働すれば、工場全体の生産性が高まり、最終的には会社の利益につながります。
3.意識改革
重要なことは、作業者の意識を変えていくことです。
ただ単に、作業者の管理のためだけに日報や工数管理を行っているのではなく、会社の利益向上につながる重要な情報であるということ、そのことをしっかりと作業者に認識していただけるよう繰り返し説明を行い、作業者の意識改革を行いましょう。
精度の高い工数管理により予定時間の精度が高まれば、次のステップとして日程計画に挑戦というのも良いでしょう。
ぜひ、弊社の自動スケジューラソフト「Seiryu」もご参考になれば幸いです。
https://seiryu.technoa.jp/
新型コロナの影響で、まだまだ落ち着かない日々が続いておりますが、皆様におかれましても、くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。