中小製造業の情報共有

著者:猪股 諭(いのまた さとる) 中小製造業の情報共有
こんにちは。
テクノアの猪股 諭と申します。
私の職種は営業です。
営業活動では、年間約300社の製造業の方とお話をする機会をいただいております。
今回のテーマは私が商談中に意見を求められる事が多い、
“情報共有”についてお話をさせていただきます。
目次
中小製造業において“情報共有”とは、一体どのような意味を持つのでしょうか。
情報の管理や共有をどうすれば良いか悩んでいる中小製造業の方も多いのではないでしょうか。
生産管理システムの営業という職種柄、ご商談の多くは経営者です。
経営者の皆様より”情報共有”の課題として、次のようなお話をよく聞きます。
・見積金額が営業担当によって違う
・過去の図面を流用したいが、どこにあるか分からないので新しく画いた方が早い
・社内の仕事量や機械毎の負荷状況を可視化できていない
・一度現場に物が流れると、どこまで行っているかの進捗が見えない
・作業工数・日報は記録するだけで、業務プロセスの改善に対する有効活用ができていない
・見たい時に、図面や資料などのファイルを探すまでのリードタイムが長い。
 ファイル格納者に聞かなければ、たどり着くことさえできない
・「言った」、「言わない」を無くしたい
・ベテラン社員の背中を見て仕事を覚える時代は終わった
上記のように、さまざまな課題があがってきます。
共有されるべき情報は、然るべき人に共有されなければいけないのがビジネスの鉄則だと思います。
“情報共有”について3段階で評価させていただきます。

LEVEL1
“情報共有”がなされていない状態
LEVEL2
“情報共有”をするためのシステム(仕組)を導入した状態
LEVEL3
そのシステムを業務プロセス改善に利活用されている状態
どうでしょうか。どこかの段階で止まっている“情報共有”がございませんでしょうか?
“情報共有”は、なされていなければ、当然、業務において支障も出てまいります。
売上や生産にも悪影響を与える事もあるかもしれません。
それのみならず、業務プロセス改善が出来ない環境になりかねません。
“情報共有”のスピードは“経営”のスピードにも直結する事も理解しなければなりません。
ひと昔前から比べると、大量生産から多品種少量生産へと移行し
案件管理や顧客管理が非常に複雑化しているかと思います。
複雑化した仕事を人手で支える時代は終わろうとしています。
昨今は“人手不足”という言葉も良く耳にするようになりました。
会社の持続的成長を確保するためには、「稼ぐ力」の増強が必要であり、この増強を実現するためには、ITを有効活用することが不可欠です。
こういう時代だからこそ、“情報共有”に於いて人手不足をITで補う仕組みを構築し、今以上に“若い人たちが働きたくなるかっこいい会社”を一緒に目指しませんか。
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猪股 諭(いのまた さとる) TECHS事業部 営業部

2004年9月入社。

ITコーディネータ。

前職はシステムエンジニア。
入社以来、首都圏を中心に生産管理システムTECHSシリーズの営業に従事。

お客様の本当の課題を見つけ出し、解決策を提案します。