コラム

「娘が歯磨きを嫌がった意外な理由」 伊藤 宏徳2019.07.02

私には4歳の娘がおります。
 
イクメンというわけではございませんが、毎朝、娘の身支度に悪戦苦闘しております。
本日は子育てを例に、部下とのコミュニケーションについてお話したいと思います。

先日、娘が「(口の中に)バイキンが見えない」と言い、
いつもは自分でする歯磨きを嫌がりました。
その時は幼稚園バスの時間が迫っていたので、仕方なく、
私が歯磨きをして送り出しました。
 
私の子供の頃は、そういう場合「親に口答えするな。」と怒られたものですが、
ふと娘の「バイキンが・・」という言葉が気になったため、
帰宅後に、朝の歯磨きを嫌がった理由を聞いてみました。

娘の言い分は、以下の通りでした。
 1) 幼児向けTV番組にて、歯磨きをしないと虫歯になることを学んだ。
 2) 虫歯の原因は、口の中にいるバイキン(虫歯菌)である。
 3) その幼児向けTV番組では、歯磨きをしたらバイキンが駆除されていた。
 4) しかし自分の歯を鏡で見ても、バイキンが見えない。
    よってバイキンが見えそうな人(私)に、歯磨きをしてもらいたかった。
 
娘の話を聞いた結果、
年齢的に現実とテレビの切り分けが出来なかっただけで、
娘なりに目的を意識し、論理的思考に基づいて行動していたことが分かり、
しっかり成長しているんだなと、嬉しく思いました。
もし事情を聞かずに無理やり押し付けていたら、
娘に芽生えつつある、自発的な思考を妨げることになっていたかもしれません。
今回は「人間の目には見えないものもある。」と教えて解決しました。
 
仕事に置き換えても、上司と部下、先輩や後輩とのコミュニケーションにおいて、
同じようなことが発生していると思います。
仕事をしていれば、上手くいかないことは必ずあります。
 
そのとき、指示をする側の人は、
「出来ない言い訳をするな、やれ!」
ではなく、
「出来ない理由は何か。」
「どのようなプロセスを経て、そのアウトプットに至ったか。」
「私の知らない情報はないか。」
など、
まずは問題が解決できないという現実を受け入れて、
相手の話を聞き、その原因を探るということが大切だと思います。
その方が問題解決へ早く辿り着けるだけではなく、
人の育成にもつながるのではないでしょうか。
 
 
娘がもう少し大きくなったら、顕微鏡を買おうと思います。
 
 
TECHS事業部 品質改善チーム 伊藤 宏徳