コラム

第16回「最新規格のWi-Fiルーター」2021.02.10

2020年に続き新型コロナウィルスの影響で「ステイホーム」「在宅勤務」が多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も勤務日のほとんどは在宅勤務になり、必要最小限の外出以外は自宅で過ごすようになりました。
そんな中で、自宅で充実した時間を過ごせるように、ストレスなく在宅勤務が行えるようにIPv6にもWi-Fi6にも対応していなかったWi-Fiルーターを最新規格に対応したものに買い換えました。
今回はこのIPv6、Wi-Fi6について紹介してみようと思います。


■ IPv6とは
■ Wi-Fi6とは
■ 実際に購入してみて

■ IPv6とは

IPv6とは「インターネットプロトコル バージョン6」の略称で、インターネット通信で使われる通信規格の現行最新バージョンです。

従来私たちが使ってきたインターネットは「IPv4」という通信規格でした。

IPv4とIPv6では何が違うのでしょうか?

インターネットを利用するとき、インターネット1回線につき1つの「グローバルIPアドレス」というものが付与されます。

これはインターネット上での「住所」に当たるもので、世界中で重複することのないものでなくてはなりません。

しかし、インターネットが世界中に普及したため、IPv4を使って割り当てられるグローバルIPアドレスが枯渇状態になり、インターネット回線の混雑 = ネットが遅い、つながらないという状態の原因になっています。

IPv4ではIPアドレス数は2の32乗個 = およそ43億個でしたが、IPv6では2の128乗個 = およそ340澗(かん)個という聞いたことないような数のIPアドレスが確保可能になりました。

これによって通信の混雑を避け、快適な通信速度でインターネットを利用できるようになるわけです。

ただし、IPv4とIPv6は互換性がなく2つの通信規格が並行運用されているのが現状です。
IPv6を利用する際はインターネットプロバイダへの相談や端末のOSの確認をお忘れなく!
 

■ Wi-Fi6とは

Wi-Fi6は2019年9月に策定されたWi-Fiの新しい規格です。

正式名称は「IEEE802.11ax」と言いますが分かりくいためWi-Fi Allianceという団体が定めた「Wi-Fi6」という呼び方が一般的です。

従来のWi-Fi5の通信速度が最大6.9Gbpsだったのに対して、Wi-Fi6の通信速度は最大9.6Gbpsとあくまで理論値ですが最大通信速度が約1.4倍になっています。

またWi-Fi5が5GHz帯の周波数のみ対応だったのに対して、Wi-Fi6では5GHz帯と2.4GHz帯の2つの周波数帯に対応しています。

5GHz帯は「通信速度が速い」と言われている周波数帯でWi-Fiの電波の名前(SSID)にA(a)と表示されます。

2.4GHz帯は「障害物に強い」と言われている周波数帯でSSIDにG(g)と表示されます。

端末の用途によって2つの周波数帯を使い分けることができます。

 

最近では、スマートフォンやパソコンはもちろんテレビなどの家電もWi-Fiにつながる機器が増えてきました。

Wi-Fiに同時につなぐ台数が増えると通信が混雑して、速度が遅くなったり、つながりにくくなったりすることがあります。

しかし、Wi-Fi6では「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術が採用されており同時接続する端末の数が増加しても、通信の順番待ちが発生しないようになっているので流行りのIoT家電も安心して利用できます。

さらに、Wi-Fi6では無線子機にあたるスマートフォンなどのバッテリー消費を抑えられる「TWT(Target Wake Time)」という技術が採用されています。従来のWi-Fiではすべての端末が同じ信号で起動(Wi-Fiに接続される)しています。

そのため1つの端末でWi-Fiを使用していると、同じ場所にある使用していない端末も自動で起動・接続され、バッテリーを消費してしまうという特徴がありました。

しかし、Wi-Fi6ではTWTにより親機から子機への通信を調整することで、使用していない子機の通信機能をスリープ状態にしてバッテリー消費を抑えることができます。

Wi-Fi6はWi-Fi6に対応した端末でしか使用できません。

iPhoneでいえばiPhone11以降、GalaxyはGalaxyS10以降が対応しています。

Wi-Fi6対応ルーターを購入の際は無線子機側のスペックの確認をお忘れなく!

■ 実際に購入してみて

私が購入したWi-Fiルーターには「無線引っ越し機能」という機能がついていました。

これは以前使用していたWi-FiルーターからSSIDとパスワードをコピーしてくれる機能です。

無線子機側の再設定が不要で楽な反面、古い暗号化方式なども引き継ぐので、新しいルーターの機能を十分に活かせない可能性があるなどデメリットもあるので注意が必要です。
私はとにかく楽をしたかったので無線引っ越し機能を使って設定しました。
操作はルーターのボタンを長押しするだけで、設定時間は5分ほどで済みました!
そしてスマートフォンを再起動すると…、画面の上部の見慣れたWi-Fiマークの右上に「6」の文字が!

これでWi-Fi6を使えるようになりました。

旧Wi-Fiルーターに接続した際のスマートフォンの通信速度は"3Mbps"程度でした。

チャットや通常のインターネットサイトの閲覧には問題ないですが、動画の鑑賞、ゲームには少し物足りない通信速度です。

さて新Wi-Fiルーターに接続して通信速度を測定してみると…、”370Mbps”。

驚きました!

人力車からブガッティ・ヴェイロン(※)に乗り換えた気分です!

おかげで自宅でのインターネット環境がかなり快適になりました。

 

自宅で過ごす時間が長くなっている昨今。
インターネットの通信速度でお悩みの方は通信機器を見直されてはいかがでしょうか。


※最高速度が400Km/hを超えるフランス産のスポーツカー。