コラム

「魚『縁』之利」 辻田 崇2019.10.08

「屋台の金魚はすぐに死んでしまう」

 

こういう印象をお持ちの方は、多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
しかし、我が家では夏祭りの屋台ですくった金魚が、
かれこれ 5年以上 生き続けています。

 

ある日、ふと金魚が飼いたくなった私は、近所の夏祭りで

金魚すくいをしようと思いました。

すくった金魚は、があって我が家にくることになるので
「せっかくなら長生きしてもらいたい」と思い、

入念に準備をしたうえで臨むことにしました。

色々調べていくうちにわかったことは、
金魚がすぐに死んでしまう大半の理由は「ストレスに起因する」
ということでした。

 

確かに屋台の金魚はストレスのオンパレードです。
屋台にいるときは、休む間もなく網やポイで追い掛け回され、
すくわれたら水の中から出されて(金魚にとっては窒息状態)、
屋台から家へ持ち運ぶときには、狭い袋の中に長時間入れられて、

揺らされ続ける・・・。
これは、自分の立場に置き換えるとかなりのストレスですよね。

そこで私は、そのストレスを少しでも減らしてあげるべく、
すくったらすぐに水に入れて、まっすぐ家に帰り、

あらかじめ準備をしておいた水槽に、徐々に慣らしながら放ちました。

 

その成果もあってか、その時の金魚は、今も元気に泳ぎ続けています。
このままどんどん大きくなり続けて、今の水槽が手狭になり、
それが新たなストレスにならないかが気になるところではありますが。

物事を先入観だけで判断せず、
その背景にある真の原因を探って、問題を解決する。


それは、
金魚たちがひとときの涼とともに教えてくれたことでした。

 

 

TECHS事業部 課長 辻田 崇

 

 

 ※「魚塩之利」・・・魚を捕ったり、塩をとったりして得られる利益のこと