工場のカメラシステムのメリットと選び方

著者:秋元 信吾(あきもと しんご) 工場のカメラシステムのメリットと選び方

こんにちは。
テクノアの秋元 信吾です。

製造業の皆様、ご自身が出張などで工場にいなかった時に、
「現場は大丈夫だっただろうか。実際に見ていないとやはり心配。」
と思われたことはありませんでしょうか。

今回はそんな心配事の解決をサポートする、「工場のカメラシステム」のメリットをお伝えしたいと思います。


「カメラで現場を常時録画し、後から見られるようにする」
カメラシステムとは非常にシンプルなものですが、
人がいなくても現場を見ていてくれる、大変便利なツールです。

主なメリットは以下の5点です。

1.不良発生時の原因追跡を容易に(トレーサビリティ)

不良品の発生時、その原因は何だったのか、他にも不良品が発生していないか。
原因の工程が撮影されていれば、その追跡が容易になります。

2.作業手順書代わりに

全ての作業の手順書を作成するのには膨大な作業量が発生します。
しかし、カメラで作業の様子を撮影してしまえば、それが簡単な手順書代わりになります。

3.作業の実施記録を簡単に

深夜や工場の一角での作業など、管理者の目が行き届かなくても、
きちんと作業していることがわかり、互いの信頼感を高めます。

4.物の紛失防止・最適配置に

工場の工具や台車の置き場を撮影することで、誰がいつ持って行ったのかがわかるようになります。
また、誰がどんな頻度で使用するのかがわかり、より適正な数で配置できるようになります。

5.現場の意識の向上に

現場の作業者達にとって、見られているという意識は作業の集中力を高めます。
また自分の作業を客観的に見直すことができ、改善に繋がります。

 

これらのメリットを享受するためには、どんなカメラシステムでもよいわけではありません。
撮影した映像を数週間程度しか保存しないようでは、過去の作業記録として利用できませんし、
過去の映像を再生するのに待機時間がかかってしまうようでは、皆が見るのをやめてしまい、
せっかく保存している貴重な映像が活かせません。

 

工場のカメラシステムを選択する際は、以下の2点を重視することをお勧めします。
・映像をより少ない容量で長期間分保存できること
・大量の映像の中から見たい箇所に素早くアクセスでき、容易に何度でも見返せること

 

少しづつ、ものづくり現場へのカメラ設置を進めてみてはいかがでしょうか。


・「その時、現場で何が起こったか」究極のトレーサビリティシステム『Sopak-C』
http://www.kobayashi-mfg.co.jp/Sopak-C/

・『TECHS-BK』カイゼンカメラ連携オプション
https://www.techs-s.com/product/techs-bk/option

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秋元 信吾(あきもと しんご) TECHS事業部 開発部

テクノア入社後、システム導入サポート業務を経て、現在はTECHSの設計開発を担当しています。
中小製造業様のお困りごとを解決するソリューションの創出に取り組んでいます。

2017.12.10
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