システム導入の現場事例:『TECHS』シリーズの活用多品種少量生産の課題克服!中小部品加工業のための生産管理改革ガイド

CHAPTER5

多品種少量生産を行う中小部品加工業の具体的な生産管理システム導入事例をご紹介します。

進捗と負荷の見える化で、売上2倍、残業は半減に成功

企業情報

従業員数49名
事業内容サイン・看板・モニュメント、機械部分品、鋼構造物、 調理用機器、装飾金物、内装什器、ハイブランド什器、ディスプレイ什器、モニター金物の製作

導入前の課題

会社の強みでもある「技術力とお客様の要望に全力で応える姿勢」を実現するために、すべての業務がアナログ管理の中、長時間の残業が常態化しており、事故などのトラブルがいつ起きてもおかしくない状況でした。

生産管理システム導入での改善ポイント

(改善ポイント)
  • 発注・仕入業務が月100時間削減
  • 進捗と負荷の見える化で売上2倍&残業時間の半減
  • 過剰発注ゼロを実現

手書きや転記の無駄が多く時間がかかっていた多くの業務が、生産管理システムによって一元管理されたことで、発注・仕入業務においては100時間/月の工数削減に成功されています。また、進捗と負荷の見える化で売上2倍&残業時間の半減などさまざまな改善効果を得られています。また、以前は、足りなくなると困るという理由から、個人の感覚的な判断で過剰発注が多発していました。社内から、この仕組みを根本から見直そうという声が上がり、材料は必ず受注に紐づけて発注する仕組みに変えたことで不必要な発注が減り、今は過剰発注ゼロを実現しています。

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属人化解消による削減工数を有効活用し、受注量が2倍に

企業情報

従業員数32名
事業内容機械加工技術、溶射施工技術を駆使したリペアエンジニアリング および各種機械部品製造、溶接・製缶・板金、専用機械製作

導入前の課題

販売管理システムや手書きの日報といったさまざまなデータをかき集め、集計の準備と転記に大変時間がかかっていました。また、手書きで工程設定し、夕方に現場を回って進捗を確認するなど、作業の工順や進捗を一部の担当者しか把握できないといった課題も抱えていました。

生産管理システム導入での改善ポイント

(改善ポイント)
  • 進捗管理工数が月60時間削減
  • 月別や得意先別の売上分析資料の作成工数が月40時間削減
  • 図面参照と参考資料機能を活用し、リーダー会議の準備時間が1/10に

生産管理システムの導入をきっかけに、社内の体制づくりを行うべくDX推進チームを発足し、業務の属人化の解消を実現しています。また、工程進捗を見える化するために、作業指示書を工夫し、製造担当者に少しでも簡単に実績を登録してもらえるように工夫。担当者は、作業の完了時に、ハンディターミナルで作業工程のバーコードを読み取り、実績時間を入力します。その際に、後工程のバーコードも読み取ってもらうことで、次はどの工程に流れるのか、現場でも確認できます。その結果、進捗や工数の管理が効率化できました。

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