コラム

「IoTの前にIT化」森田 伸太郎2021.12.14

こんにちは。ITコーディネータの森田 伸太郎です。
今回は「IoTの前にIT化」と題し、皆様にお話させていただきます。

 

近年、国の推進もあり「AI・IoT」の言葉が製造業の取り組むべき課題として取り上げられています。

確かに、未来を見据えた時には「IoT」は避けて通れないと私も感じますが、現在、多くの小規模製造業においては、その前提となる「社内のIT化」に注力すべきだと考えます。

 

1.中小製造業様におけるIT化
2.IT化するための課題
3.IT化の成功事例
4.まとめ

1.中小製造業様におけるIT化


私達が日々お伺いをする企業様で、一般的に「IT化」というと、ExcelやWord等のOffice系ソフトや経理ソフトの導入率は高いものの、基幹業務ソフト(ERP)やグループウェアの導入についてはあまり進んでない様に感じます。
また、先に上げたOffice系ソフトや経理ソフトについても、十分に活用しているかどうかとなると、データを残しておくために入力を行っている、伝票を発行するためだけに使用している企業様が多いと感じます。システムを使いこなすための人材不足が背景にあるケースが多く、即対応するのが難しい課題もありますが、「IT化」が実現できない訳ではありません。

 

 

2.IT化するための課題


中小企業様のIT化の実現でネックとなる要因としては、大きく2点の課題があります。

 

(1)ITスキルを持つ人材不足
(2)導入コストに対する価値(費用対効果)

 

人材に関しては、国内のIT技術者不足が取り沙汰されており、中小製造業での人材確保が非常に難しい状況です。

すぐに解決するのが難しい部分もありますので、今回は費用対効果について触れていきます。

IT投資に関する費用を考えると、初期コストを抑えられるクラウドサービスの活用や政府が推進しているIT導入支援事業を活用することが重要になってきます。費用対効果を最大限に高めるためには、導入コストを抑えることが早くメリットを出すことに繋がってきます。

 

 

3.IT化の成功事例


IT化することで得られた効果について、弊社の生産管理システム「TECHSシリーズ」導入実例をもとに紹介します。

 

事例1:月に70時間の業務削減(金属部品の切削加工業)
販売管理ソフトとExcelで業務を管理していたが、転記作業や確認作業が多く、データを作るために多くの時間を使っていた。情報をデータベース管理することで、過去データの流用や、業務における入力作業や確認作業を月70時間削減することができた。削減した時間を製造工程の管理に使い、工程内での不良や手待ちをなくすことで、生産性を上げることができた。

 

事例2:入力時間を売上に変える(アルミ切削加工業)
注文情報を社長自らExcelで管理。半日使い、現場への指示や材料発注出荷処理を行っていた。生産管理ソフト導入で、単純な入力作業の業務移管と社長以外でも現場への作業依頼ができるようになり、社長業に専念することができた。結果として、既存お得意先様への営業活動で仕事が増え、増えた仕事も管理レベルを上げたことで、納期遅れすることなくお客様の期待に応えることができるようになった。

4.まとめ


今後の製造業において、生き残っていくためにIoTへの取り組みが欠かせなくなってきます。
それを見据えたうえで、小規模製造業様は、まず「IT化」に積極的に取り組まれることが重要です。
IoTのデータを活用するには、そのデータを活用するための基盤(仕組み)や物差し(目標)が必要です。

先ずは会社の内部の情報を一つにまとめ、現在会社が抱えている課題をデータで見える化したうえで、データ集積方法としてIoTを使い、より簡略化していくと業務効率が上がっていくのではないかと私は考えております。

 

先を見据え、支援事業などを活用したIT化への投資を是非、ご検討ください。
 

氏名:森田 伸太郎(もりた しんたろう)

所属:TECHS事業部 営業部

 

2009年3月入社。

生産管理システムTECHSシリーズを通して、日々御客様のお悩みを聞き課題解決の案内をしております。
中小製造業が『元気になる為』に私が出来る事は全力で対応します。

 

(株)テクノア 森田