コラム

「見上げてみれば」 新川 浩司2020.04.15

春が訪れ、新たに物事が始まっていく時期になりました。
引越しをして新たな環境でスタートする、そんな人も多いと思います。

かく言う私が引っ越しをしたのは東京に来た10年以上前。
当時何気なく決めた賃貸マンションに今も住んでいます。

かなり気に入っていることもありますが流石に長い。
何度か引っ越しを考え、2年前には本格的に探したりもしました。
賃料は上がるものの、間取りも良い。設備も良い。なにより新しい。
なのに、内覧させてもらうと、どうもしっくりこないのです。

内装が気に入らないのか?
窓から見える景色が気に入らないのか?
幾つも要因は見つかりますが、何か違う気がする。
そんな迷いで決断できず、結局、今の家に住み続けることを決めました。

そして最近、今度こそ引っ越そうと再び探し始めました。
幾つか内覧させてもらいましたが、やはり何かが引っかかります。
しかし流石に今回も決めきれない、となるのは如何なものか。
そう迷っていた私に、不動産屋さんが一言。
「ドアの所で頭ぶつけそうですね。」

はっ、天井を見上げると、思いのほか近い。
少し背伸びをするだけで天井に頭が届きそう。
謎の違和感は、圧迫感だったことに気付きました(私の身長は182cmです)。

今の家は築年数こそ古いのですが、手を伸ばしても天井には届きません。
だから全く圧迫感はないし気にしたこともなかった。
しかし、都心のマンションは天井が2メートル程度しかないケースもあるそうです。

それぐらい気付けなかったのか?
そう言われても仕方がないような分かり易い理由です。
ですが、死角に入った事象は案外気付けない。
それを強く実感した一時でした。

私は生産管理システムTECHSの機能改修に長年携わってきましたが、
最初から難解とわかっているところは意外に問題なく進むことが多いです。
問題は大抵、想定してなかった盲点で起こります。

そうした状況を防ぐための方法は幾つもあると思います。
例えば、様々なケースを想定したり、
あるいは色々な立場の意見を集めてみたり。

それこそ、たまに見上げてみたり背伸びしてみるのも良いかもしれません。

 

 

TECHS事業部 カスタマイズ課  新川 浩司