コラム

第15回「部品加工業の生産性向上方法」 吉本 恵太2018.05.15

今回は「生産性向上」を実現するための方法について
生産管理システム「TECHS-BK」のお客様である部品加工業を想定して説明します。

1.生産性を定義する

生産性とは価値を生み出す力の指標です。
一般的に下の式で表します。

 

 生産性=アウトプット(価値)/インプット(投入量)

 

しかし、これではわかりづらいので
私は部品加工業では下記の考え方で捉えるのが良いと思います。


 生産性=(売上-材料費-外注費)/ 加工時間
 ※材料費と外注費は自社で生む価値ではないので控除します

2.生産性を高める

生産性の要素を見ていただくとわかりますが、生産性を高める方法は主に3つです。

 

1)売上単価を上げる
 単価を上げるためには、価格競争を回避しなければなりません。
 特殊な加工技術など、競合との差を明確にして、得意先が価格以外の価値を感じていただければ
 他社より高い価格での取引を行えますが、これは中小企業では簡単なことではありません。

 

 しかし、上記の方法以外にも方法はあります。
 例えば、ITを活用して過去の見積や生産情報(図面や加工時間、材料費など)を

 瞬時に検索できる仕組みがあれば、低価格での受注を回避するとともに、

 利益を確保できる見積を短時間でお客様に提出できるようになります。
 このように、低価格での受注を防止することも、結果的に売上単価を高めることにつながります。

 


2)材料・外注単価を下げる
 仕入先への価格交渉力です。新たな仕入・外注先の開拓、相見積の実施などが一般的です。
 「1)売上単価を上げる」の逆を考えてみてください。
 同じ条件の仕入・外注先を複数開拓しておくことで価格競争をさせることが有効です。
 協力業者との信頼を築くことも重要ですので、過度な価格交渉は注意が必要です。

 


3)少ない加工時間で生産する
 ここが本丸です。
 いろいろな角度から改善はできますが、代表的な点をあげます。


 ・加工スピード向上のための設備管理と技術者育成
  ⇒加工実績時間の分析による技術者の作業改善(段取手順改善など)


 ・現有設備と人員でリードタイムを最適化するための工程管理体制
  ⇒担当者・機械負荷の山積み・山崩しによる手待ちの少ない日程計画


 ・時々刻々変化する現場の状況をリアルタイムに情報共有できる進捗管理体制
  ⇒作業者自身が実績入力することで進捗状況をパソコンで共有し問合せ対応時間を削減


 ・収益の異常をいち早く掴むための原価管理体制
  ⇒利益率の低いリピート品を洗い出し、作業改善による原価低減

生産性向上を実現するツール「TECHS-BK」

ここまで述べたような生産性向上を実現するために「TECHS-BK」があります。
当然ですが、前述の生産性を高める方法いずれにも活用できる機能やデータ収集ができる生産管理システムです。

 

とはいえ、生産性を高めるという目標を立てなければ、

何も始まりませんし、そんな機能やデータを活用しようという発想も生まれません。

 

皆さんの会社は、どれくらいの生産性でしょうか?
知りたくありませんか?

 

まずは算出して見える化してみましょう。


しかし、一度だけ計算しただけでは高い低いは判断できません。
その生産性の変化を継続して見える化していくことが大切です。
きっと改善の目標が立てたくなります。
それがPDCAを回していくことにつながっていきます。
そのツールとして、「TECHS-BK」が皆さんのお力になれると思います。

氏名:吉本 恵太(よしもと けいた)
所属:(株)テクノア大阪支店 TECHS事業部 西日本顧客支援部
出身:香川県高松市
趣味:釣り・登山(軽めの)
性格:いつでも明るく。熱く。前向きに。

TECHSを導入いただいたお客様に運用指導を行う部門で、 西日本の管理者を務めさせていただいております。
TECHS顧客支援では、多くのTECHSユーザー様にお伺いします。そこで得た実際の改善事例や問題解決事例を、中小企業診断士らしく、理論的にわかり易くお伝えできればと思います。
(株)テクノア 古川