アナログから脱却し、データでの取引を実現 取引様とより密に連携が可能に!

株式会社エヌテック 様

株式会社エヌテック様(以下、エヌテック様)は、「スマートファクトリーへの挑戦」という目標を掲げ、技術とシステムの融合がなされた未来へと続く工場を目指しておられます。その中で、取引先様との受発注における取引書類を電子データ化することで紙や通信費・人為的ミスを減らし、受発注業務の迅速化を実現されました。


           
株式会社エヌテック
CLIENT PROFILE
商 号株式会社エヌテック
所在地広島県
設 立1996年1月
資本金1,000万円
事業内容機械加工、アルミ機械加工、金属部品製作
ホームページhttp://www.ntech-co.com/

受発注業務のクラウド化にあたり『BtoBプラットフォーム 受発注 for 製造業(以下、BtoBプラットフォーム)』を導入された経緯や、その効果などを、経営企画室兼生産管理部長 船岡様にお話しを伺いました。

「デジタル設計により、加工データを忠実に再現」新技術とスピードで競争力強化

株式会社エヌテック様は1968年に棗田工作所として設立しました。多品種小ロットの金属加工に特化し、確かな技術・品質・納期にこだわり、顧客からの信頼を獲得してきました。地域での協力関係の中、製缶、熱処理、メッキ、塗装なども含め、製品の素材調達から完成品まで一貫生産で対応します。現在ではより高度化する顧客からの要求に対応すべく、「CADモデル」+「CAMによるデジタル製造」を活用し、加工データを忠実に再現することで新技術とスピードの強化を図り、活気ある会社を実現しています。

紙ベースから、データをベースとした取引で認識の相違を防止

基幹システムとして『TECHS-BK』を2016年に導入しました(エヌテック様のTECHS-BKでの改善事例はこちら)。現場に大型モニタを設置し、各装備・各工程の日程計画を表示することで、どこの負荷が高いのかが一目で把握できるようになり、負荷が高ければ協力会社に依頼するという判断も素早くできるようになりました。

社内の管理体制が強化できたので、更なる業務改善として協力会社とより密に情報のやりとりを行うことで認識の齟齬を防ぎたい。そのために発注書など従来の紙ベースではなく電子データをベースとした取引を行いたいという課題解決のため、『BtoBプラットフォーム受発注』の導入を決定しました。

発注業務が劇的に効率アップして環境が一変

以前は1日に100枚を超える発注伝票を印刷し、プリンタまで取りに行き、取引先様別に仕分けた後、FAXで手配をしていました。取引先様からの納期や単価の回答も多くはFAXで返信されてくるため、紙の枚数はさらに増え、その内容を確認してシステムにに転記していました。

『BtoBプラットフォーム 受発注 for 製造業』導入で従来の作業を大幅削減
『BtoBプラットフォーム 受発注 for 製造業』導入で従来の作業を大幅削減

『BtoBプラットフォーム』を導入してからは発注伝票を1枚も出さずに発注が可能になりました。FAXやメールの送信に掛かっていた時間はゼロに、単価や納期回答の転記時間が7分の1になり、転記ミスも無くなったため社内の部署間での問い合わせも減りました。さらに、紙の枚数は10分の1以下になったため紙代や通信費も削減できています。

結果的に発注業務にかかる時間が5分の1にまで減りました。そのおかげでより多くの取引に対応できるようになり、違う分野にチャレンジする時間と心の余裕もできました。

取引先とも連携し、より密な関係性を構築

導入にあたり、取引先様の協力は不可欠です。高度化するお客様の要求に応えるためには当社のみではなく取引先様とより連携して、共に対応していきたい。BtoBプラットフォームもそのための一つである旨をご説明し、ご協力いただくことができました。

これまでは仕様変更などがあるたびに注文書を送り直していました。そうすると取引先様の方でも送り直した伝票と以前の伝票が混在してしまい、手配内容の認識に齟齬が発生することがありました。

電子化&ペーパーレス化で取引がスムーズに!
電子化&ペーパーレス化で取引がスムーズに!

BtoBプラットフォームの導入で手配内容や回答の状況がクラウド上でリアルタイムに共有できるようになったため、FAXやメールで確認するよりも取引がスムーズにできるようになりました。納期遅れの原因でもある手配内容の認識齟齬や伝え忘れなどのコミュニケーションロスが解消され、お互いにメリットを感じています。また、外出先であってもインターネット環境さえあれば対応できるため、迅速な回答でより密な関係性を築くことができています。

今後の展望

当社は受注も発注もBtoBプラットフォームで行っているため、どちらの立場も分かった上で大きな効果を感じています。多くの企業とつながることでメリットは大きくなっていくため、BtoBプラットフォームでのつながり拡大に積極的に協力したいと思います。「まずはやってみる!」という意気込みで取り組んでいけば、伝票だけでなく、図面も含めて印刷をゼロにできる日も遠くないと考えています。

≪ 取材にご協力いただき、ありがとうございました。奥田(2021年2月)≫
※部署、役職、内容などはすべて取材当時のものです。

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