『TECHS-BK』の活用で情報の一元化と工数削減に成功!

福島造機工業株式会社 様

「信頼される確かな製品」をモットーに、設計から組立までを自社一貫生産

福島造機工業株式会社様は、1944年の創業以来、半世紀以上にわたり、板金業一筋に営まれてきました。時代の変遷とともに技術の向上に努められ、近年は、コンピューター、通信機などエレクトロニクス産業の分野で、高精度な技術が求められる精密板金業として歩まれています。
「信頼される確かな製品」をモットーに、設計から、プレス、組立までを自社一貫生産で行い、管理の行き届いた確かな製品づくりを目指されています。

【今回お話を伺った方】
営業部部長國島由二様


           
福島造機工業株式会社
CLIENT PROFILE
商 号福島造機工業株式会社
所在地福島県
設 立1944年6月
資本金3,000万円
事業内容電力用計器箱各種、電力用架線金物関係、産業設備、半導体・FPD関連向け部品等の板金プレス加工、配線製作、メカ組立、動作試験
ホームページhttp://www.fzk.co.jp/

機能面、サポート体制が優れているTECHS-BKを導入

「TECHS-BK(以下、TECHS)導入のきっかけは、長年使用していたシステムの老朽化でした。また、それだけでは全ての業務を網羅できず、部門毎にExcelやAccessなど、別々のソフトで管理しており、データの集計にも大変な手間がかかっていました。
複数の生産管理システムを検討した中で、TECHSは、多品種少量生産の自社の業務形態に合致し、費用対効果も高く、機能面、サポート体制の観点で最も優れていると感じたため、導入に至りました。」

データの一元管理で年間210時間の入力工数削減

「TECHSで、業務データの一元管理が実現したことで、データの転記や入力の工数を、年間210時間も削減できました。
例えば、部品データについて、以前は、営業がWordで作成した見積データを購買部がシステムに転記しており、大変手間がかかっていました。現在は、見積時の部品データを、TECHSの部品表に簡単に取り込むことができます。またそのデータから部材も手配できるため、受注後の転記作業や入力ミスも無くなりました。
部材の手配時間を削減できたことで、購買部は設計担当の図面印刷や指示書の出力などを手伝えるようになりました。また、設計担当は、現場へ足を運んで実物を見たり、作業者との打合せの時間を確保したりできるようになり、設計品質も向上しました。」

EUCToolの活用で月次決算書の作成時間を年間330時間削減

「データの出力や集計には、EUCToolを活用しています。TECHSのデータを自由に抽出できるため、集計作業が非常に楽になりました。
当社では、月初に親会社への報告資料として、月次決算書を作成しています。以前は日報などのデータを紙に出力してチェックし、さらにExcelに転記して集計していました。そのため、集計作業には毎月6営業日ほどかかっていました。現在は、EUCToolの活用で、日報データの確認は30分、データ集計は2時間もあれば完了します。その結果、決算書作成に係る工数を年間330時間も削減できました。
特に、日報チェックの作業が大きく改善しました。作業予定時間に対し、実績時間が少ない場合、色が付いて一目でわかるようにしているため、日報の登録漏れが疑われるデータも、スムーズに確認できます。」

正確な工数管理で、見積精度が向上

「工数を正確に管理できるようになったことで、類似品の見積精度も上がりました。
他にも、工程ごとに予実時間を比較し、自社の苦手とする加工を判別しています。苦手な加工を分析し、どうしても克服が難しい場合は、協力会社に依頼するなどの判断もしています。
工程管理は、大きくプレス・板金・組立の三つに絞っています。以前、別の工程管理システムを試した際に、工程を細かく管理しようとし、結果的に入力負荷が高くなり、導入を断念したことがあったからです。自社に必要な情報に絞って管理できる点も、TECHSの良さだと感じています。」

進捗や負荷の見える化で、新規受注の可否判断や納期遅れを

「他にも、社内の進捗や負荷状況の見える化で、新規受注の可否が判断できるようになり、納期でお客様に迷惑をかけることもなくなりました。
以前は、工場全体の進捗や負荷が一切把握できず、注文を断るなど、非常にもったいないことをしていました。
先日、以前なら断っていたような、大型案件の引合がありました。TECHSのデータをもとに検討してみたところ、なんとか受注できることがわかり、結果として、問題なく納品することができました。」

TECHSの蓄積データの活用で早く、正確な予算策定が可能に

「現在TECHSには、約3年分のデータが蓄積されています。これらのデータは、経営側目線での予算の策定にとても役立っています。
以前は、基本予算、半期予想、年度見込みの予算を、1ヵ月かけて策定していました。現在は必要なデータがいつでもすぐに見られるため、1週間ほどで終わります。
また、工場の負荷状況の予測にもデータを活用しています。得意先ごとに集計した作業工数をもとに、売上金額あたりの必要工数を算出します。これに受注予測金額を掛け合わせた予測工数を、工場の能力と比較することで、将来的な工場の負荷状況が把握できます。これにより、負荷に余裕があれば、来期は営業に注力し、受注を増やしていく、といった経営戦略を立てられるようになりました。」

今後の展望

「今後の目標は、より詳細な工程の進捗管理です。そしてTECHSの社内展開をさらに進めていきたいです。現在も、一部の業務をExcelで管理するなど、TECHSを使った方が効率的な業務も、それを知らずに既存の方法で管理している場合もあります。そのため、TECHSやEUCToolの便利さを社内に周知し、TECHSへの業務データの統合を進めるとともに、さらなる業務改善に取り組んでいきます。」

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