情報の一元管理と見える化で社員の意識が向上

株式会社スズヒロ製作 様

会社紹介

株式会社スズヒロ製作様の箱作りは、1962年、現会長の鈴木 浩様が鉄ばさみ一つで制御盤の製作をスタートされたことから始まりました。以来、利他の精神で「お客様に喜んでいただくための箱作り」を続けられています。
2017年には、設計・金属加工・溶接・塗装までの全てのサービスを集約する新工場を立ち上げ、高品質・短納期でのワンストップサービスを実現されました。
現在の代表取締役社長 前田 純子様は、創業時からの想いを大切にした、「箱に熱い念(おも)いと真心を込めて感謝の気持ちを届けます」という新たな経営理念を掲げ、AIやIoT、働き方改革など、時代の流れに対応したものづくりに取り組まれています。
今回は、生産管理課 リーダー 高橋 百紀 様にお話を伺いました。


           
株式会社スズヒロ製作
CLIENT PROFILE
商 号株式会社スズヒロ製作
所在地静岡県
設 立1988年9月
資本金500万円
事業内容制御盤鈑金製作・架台・機械カバー・安全柵・塗装各種・産業機械製作
ホームページhttp://www.suzuhiro-ss.co.jp/

画面の見やすさが決め手でTECHS-BKを導入

高橋リーダー:「TECHS-BK(以下、TECHS)導入前は、受注をExcelで、売上を会計ソフトで管理していました。
そのため、売上時に受注情報を会計ソフトに打ち直す二重入力が発生していました。他にも、過去履歴の参照のために、全ての受注情報を一つのExcelファイルで管理していたのですが、二人以上で同時作業ができず、不便に感じていました。
複数の生産管理システムを比較した中で、TECHSは最も画面が見やすく、入力しやすさに魅力を感じました。また当社の業務形態にも合っていたことから、採用を決定しました。」

データの一元管理で転記を廃止、売上入力工数を月60時間削減

高橋リーダー:「TECHSで、受注から売上まで、データの一元管理を実現できました。それにより、売上時の情報の転記作業も不要になり、月60時間の入力工数を削減できました。加えて、複数人での情報の同時入力も可能になり、作業効率が上がりました。
受注の登録には、受注取込オプションを活用しています。以前は、FAXの注文書を一件一件Excelに手入力しており、手間がかかっていました。今は、Excel形式で受け取った注文データをCSV形式に変換すれば、そのままTECHSに取り込めます。受注の登録工数が大幅に短縮され、転記ミスの心配もなくなりました。
受注の備考情報も管理しやすくなりました。Excel管理の頃は、備考が増えると、どんどん横に列を追加していたため、非常に見にくい状態でした。現在は、受注の備考は付帯情報として別画面に登録でき、ボタン一つで参照できるため、大変見やすくなりました。」

EUC Toolで、作業日程表の作成工数を月40時間削減

高橋リーダー:「EUC Toolは、TECHSの情報をいつでも自由に抽出でき、大変便利です。当社では、納期遅延防止のために、作業指示残を、工程毎、かつ納期順に並べた作業日程表で管理しています。
Excel管理の頃は、受注台帳を見ながら、担当者に手作業で仕事を割り振っていました。その日の作業実績を反映するために、夕方からしか作成ができず、毎日残業していました。また、割り振りをし忘れて作業の開始が遅れ、得意先との納期調整が必要になることもありました。
EUC Toolで、TECHSの最新の作業指示、実績などのデータをもとに、簡単に作業日程表を出力できるようになったことで、月40時間もの作成工数を削減できました。今は、作業の割り振り忘れや、得意先との納期調整の必要もほぼなくなりました。
作業日程表は、作業実績の登録漏れ防止にも役立っています。TECHSに作業実績を登録し忘れた場合、そのまま次回の日程表に作業残として記載されるため、担当者が自ら気付くことができます。」

参考資料機能で、図面の確認工数を月25時間削減

高橋リーダー:「案件に参考資料を紐づける機能も活用しています。案件毎のフォルダに、関連資料を保存しておけば、各画面からボタン一つで資料を開くことができます。
リピート品の受注時には、今回と前回の注文内容や図面などを比較し、チェックしています。必要な資料を自席ですぐに参照できるようになったことで、書庫まで行って資料を探し、確認する時間を、月25時間削減できました。図面以外にも、外注の情報や、不良原因、対策などを記録した資料を保存して、有効活用しています。」

進捗の見える化や過去データ活用で、感謝のお声をいただけるように

高橋リーダー:「他にも、TECHSの活用で、お客様へのきめ細やかな対応が可能になりました。例えば、設計変更の依頼があった場合、TECHSで現在の進捗状況を確認し、すぐに変更可否を回答できるようになりました。また、リピート品の場合、前回の受注情報を参照し、塗装色の違いや、前回と同じ注意事項を適用すべきかどうかなどを、自社発信で確認できるようになりました。お客様からも感謝のお声をいただけるようになり、データを蓄積し、必要な時にすぐに参照できることが、いかに大切かを実感しています。」

サポートセンターを活用し、疑問点を解決

高橋リーダー:「TECHSに関するちょっとしたトラブルや、細かな疑問は、サポートセンターを活用して解決しています。口頭で理解しにくい内容の場合は、リモートで画面を共有して説明していただけるので、非常に分かりやすいです。」

今後の目標

高橋リーダー:「TECHSの導入で、情報の一元管理と見える化を実現したことで、社内の士気が上がりました。社員からは、システムの活用を通して、前向きな改善提案が多く出るようになり、大変うれしく思っています。
今後もTECHSに蓄積された情報を活用し、納期管理をさらに強化していきたいです。現在は受注毎に納期を管理していますが、今後は工程毎に管理することで、実施すべき作業の順番を見える化し、より最適な生産計画を立てていきたいです。」

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