内示・確定受注数を加味した製作計画の決定が容易に

石原工作株式会社 様

会社紹介

石原工作株式会社様は、1980年に、先代の社長(現会長)が自宅横の小さなガレージで金型を製作されたことをきっかけに、事業をはじめられました。創業以来、めまぐるしく発展する時代の変化とともに、常にお客様に喜ばれるものづくりを目指し、研究・開発を続けてこられました。現在は、府中市内4か所に工場を構え、自動車・電気・農機具など、幅広い分野に対応した製品を製造されています。
金属部品は、複数の会社で協力して製作加工することが多い中、金型設計・製作から、プレス加工・溶接まで、全てを自社一貫体制で製作できることを大きな強みとされています。
2020年、二代目社長に就任された石原 明枝様は、ご結婚を機に入社され、仕事と家庭を両立しながら勤務されてきました。そのご経験から、子育て中の女性が働きやすい環境づくりにも力を入れられています。

【今回お話を伺った方】
代表取締役社長 石原 明枝 様


           
石原工作株式会社
CLIENT PROFILE
商 号石原工作株式会社
所在地広島県
設 立1980年3月
資本金1,000万円
事業内容プレス金型設計・製作、プレス加工、溶接、レーザー加工(二次元・三次元)、トライアル・検査
ホームページhttps://ishiharakousaku.com/

導入のきっかけ

石原社長:「私が入社した20年前は、社内の情報は全て紙で管理され、情報共有が全くできていませんでした。転記などのミスが起こる度に問合せが発生し、情報の一元管理の必要性を強く感じていました。実は過去に3回、システム導入を試みましたが、いずれも失敗に終わっています。そんな中、当社と同規模の会社が、TECHS-BK(以下、TECHS)で、進捗や在庫管理、情報共有に成功した事例を目にし、デモをお願いしました。欲しい機能が全て備わっていたことや、テクノアの担当者が、生産管理をよく理解されていたことから、信頼できると確信し、導入を決めました。」

受注取込オプションの活用で、受注登録が5分で完了

石原社長:「受注取込オプションの活用で、これまで1営業日分の受注登録に、3日ほどかかっていましたが、5分ほどで終わるようになりました。現在は9割近くのお客様のご協力を得て、受注データをEDIやExcel形式で受け取っています。
短納期の製品は、受注登録の遅れにより、発注などの処理も遅れ、結果として納期遅延にもつながります。今は、そのような納期遅れは一切なくなりました。」

生産計画工数を5日から4時間に削減、先を見越した生産計画も可能に

石原社長:「当社の生産形態は、9割が量産です。その5,000点近くある製品・部品の管理に、不足品の計画機能が大変役に立っています。
量産の場合、内示や確定受注などの情報を元に材料などを手配し、いかに効率よく、先を見越して製造するかが勝負となります。TECHSでは、製品の納品予定数や在庫数、また、それらをもとに算出された不足数を、1画面で確認できます。さらに、その不足数を見ながら生産予定数を決定するだけで、すぐに作業指示書を発行できます。
以前のシステムでは、複数の画面を開いて情報を集め、製作数を決定していました。受注登録から作業指示まで、5日ほどかかっていた事務処理が、TECHSで、わずか4時間で完了できるようになりました。」

負荷の見える化で、機械稼働率が最大4倍、内製比率が最大6倍に向上

石原社長:「TECHSで、社内負荷を見える化できたことで、機械の稼働率が上がりました。一番稼働率が向上した機械では、これまでの4倍近くにもなっています。
以前は負荷状況が分からなかったため、案件の担当者が現場に無理な依頼をしたり、安易に協力会社を手配してしまうことがありました。しかし今は、受注残情報や、工程の負荷状況、機械の空き状況などが簡単に確認できます。それにより、協力会社への依頼も大幅に減り、内製比率が最大6倍に向上しました。」

作業指示書の工夫で、工程確認や出荷準備の工数を大幅に削減

石原社長:「他にも、伝票設計オプションで作成した、オリジナルの作業指示書を活用しています。
以前は毎回、工程別の作業手順書を棚から探し、各工程に渡していました。しかし、全体の工程の流れが記載されていないため、新入社員などは、次に流すべき工程が分からず、周りに確認する必要がありました。今は、作業指示書に記載された情報を見れば、誰でも次の工程が分かります。
また、作業指示書には、完成した製品の置き場所を印字しています。以前は、製品がどこにあるのか探すのにも一苦労でしたが、今では、目的の製品の場所をすぐに確認できます。これにより、出荷準備の時間も大幅に削減できました。」

外国人実習生向けにハンディターミナルの説明書を翻訳

石原社長:「ハンディターミナルの活用で、正確な作業実績が収集できるようになりました。当社在籍の外国人技能実習生向けに、ハンディターミナルの説明書を翻訳するなどの工夫も行っています。
以前は日報を手書きしており、頻繁に記載もれやミスが発生していましたが、今では多くても月に1、2件ほどまでに減りました。」

社員の自主性と自信も高まり、取引先からの評判も上々

石原社長:「TECHSの導入で、業務の効率化や情報共有を実現した結果、社員の自主性や、自信が向上したと感じています。
以前は、現場作業者は進捗状況を、都度生産管理課に確認していました。生産管理課が多忙な場合、臆してしまうところもあったかと思います。
今では、工場のどのパソコンからでも簡単に進捗状況が確認できます。その結果、現場が何から着手すべきかなど、効率を考えて自分から動くようになりました。それは間違いなく作業者の自信に繋がっています。それに加えて、同じ情報をもとに打合せできるようになったことで、部署間のコミュニケーションが活発になり、社内全体の士気もあがりました。
また、一カ月あたり5,000件以上もの受注を期日内に納品できていることで、取引先からも高い評価を得ています。管理方法をぜひ見学したいと、これまでに4社が来社されました。
これからも、今以上にスムーズに計画予定を決定できるよう、工程ごとの加工予定時間やリードタイムを精査し、計画の精度を日々あげていきます。」

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