負荷の見える化により、社員の意識と行動に変化

株式会社オーザック 様

会社紹介

株式会社オーザック様は、創業以来、大規模建築物に必要不可欠なワイヤソケット・フックブロック及び各種吊り具製品などの吊り具を造り続けられてきました。橋梁や建設機械への装着など、厳しい環境下での使用にも耐えられるよう、製品の品質管理を徹底されています。その高い技術力から生まれる高品質・高強度の製品は、瀬戸大橋や東京スカイツリーなど、国内有数の大規模建造物にも採用されています。
また、時代に先駆け、1988年から働き方改革を実践されています。「ものづくりはチームワーク」をテーマに、仕事と家庭の両立支援や男女共同参画推進などに取り組み、社員やその家族が安心して生活できる職場環境を目指されています。

【今回お話を伺った方】
取締役 西山 基次 様
生産管理部 主任 西山 絵美 様
生産管理部 高橋 佳代 様


           
株式会社オーザック
CLIENT PROFILE
商 号株式会社オーザック
所在地広島県
設 立1969年4月
資本金3,000万円
事業内容ワイヤロープ用ロープ端末金具、調整及び連結金具、産業機械用吊り具等の設計及び製造販売
ホームページhttps://www.auzac.jp/

地元でも評判のTECHS-BKを導入

西山取締役:「当社では、20年以上にわたり、手組みの原価管理システムと、市販の販売管理システム、Excelでの発注仕入管理を併用していました。そのため、情報が分断され、膨大な転記作業が発生していました。
新システムを検討する中で、広島でも多くの導入実績があるTECHS-BK(以下、TECHS)が目に留まり、工場見学会に参加しました。そこで、実際のTECHSユーザーから直に活用方法を伺えたことで、具体的な導入後のイメージを描くことができました。また、定期的な製品のバージョンアップで、機能が進化し続けている点にも期待し、導入を決意しました。」

TECHS導入を機に組織体制を刷新、業務の属人化を解消

西山取締役:「TECHS導入にあたり、情報共有による効率化と、設備の稼働率向上を目標に掲げました。また、新しい生産管理システムを導入するからには、業務を最大限に効率化したいという思いで、組織体制や役割を見直しました。
その中で、営業の業務管理負荷の軽減と、属人化解消のために、生産管理部を新設しました。
以前は、受注から生産指示、発注、売上までの全ての情報を、得意先専任の営業担当者とアシスタントが管理していました。そのため、営業活動にもなかなか注力できず、担当者が休みの際には、納期回答にも困る状態でした。
TECHSでの業務データ一元管理によって、誰でも簡単に情報を参照し、手配や作業指示ができるようになりました。また、生産管理部が、責任とプライドをもって、作業や納期管理を行うようになりました。その結果、営業担当が本来の業務に専念できるようになり、お客様に対し、よりきめ細やかなフォローが行えるようになりました。」

発注関連の工数を、年間1,200時間以上削減

西山主任:「特に大きな効果があったのは発注業務で、年間1,200時間以上の工数を削減できました。
これまでは、システムに登録した外注工程情報をExcelに転記して、発注書を作成していました。さらに、Excelの発注情報も共有されていなかったため、担当者以外が発注状況を把握することが困難でした。
今では、TECHSを見れば、誰でも発注状況がわかります。また過去の発注単価もすぐに検索し、手配できるようになったため、業務効率が大幅に向上しました。」

年間1,000時間の機械負荷調整時間の削減と、稼働率向上

高橋様:「機械負荷の調整や管理も改善しました。
以前は、機械の作業予定時間を、一覧表の形式で確認していましたが、負荷状況が把握しにくく、負荷調整にも時間がかかっていました。そのため、機械の稼働率もなかなか向上できず、先の予定も見通せない状態でした。
TECHSでは、ガントチャート形式で、先の予定まですぐに確認できます。また、日程や負荷の調整も、ドラッグ・アンド・ドロップで簡単に行えます。それにより、年間1,000時間もの負荷調整時間の削減と、機械の稼働率向上を実現できました。」

先の予定や負荷の見える化で、 社員の意識や行動に変化

西山主任:「他にも、先の予定や負荷状況の見える化を実現できたことで、社員が先を見越して行動できるようになりました。
営業部では、以前は無理のある納期で受注してしまうこともありましたが、今では負荷状況を確認し、適切な納期調整を行ってから受注するようになりました。
また製造部では、以前は次に何を作るのかも分からず、作業の準備も行えない状態でした。しかし今では、先の予定までわかるため、作業者が率先して、次の製品のプログラムや段取の準備を行うようになり、無駄な待ち時間も減りました。」
高橋様:「先の予定を把握できるようになったことで、作業者の気持ちにも余裕が生まれ、表情も明るくなりました。
さらに作業者が、TECHS上で受注や進捗、負荷状況を自主的に確認するようになりました。その結果、機械や工順の変更で、さらに作業の効率化が図れることを教えてくれるようになりました。新しい機械が入った際には、以前と同じ作業予定時間では長い、短いといったことまでフィードバックしてくれます。このような意見を、TECHSのマスタに反映させていくことで、次に同じ注文が入った時には、最適な予定時間で作業指示を行えるようになりました。」

今後の展望

西山取締役:「TECHS導入後、わずか1年あまりで、導入当初に掲げた目標を達成できたことを嬉しく感じています。また、先にあげた内容に加え、在庫や原価管理、締処理などで削減できた工数を合計すると、年間3,418時間もの工数を削減できたことになります。
今後は、業務改善の道具の一つとして、さらにTECHSを活用していきます。まずは、蓄積された作業実績データを分析し、指示段階から、段取りと加工時間を分けようと考えています。機械加工は段取時間で決まります。各自が、手際のいい人がどのように作業しているのかを見て、考えていけるよう、TECHSを使って、さらなる業務改善を図っていきます。」

導入製品・サービス