TECHS-Sで問題の早期発見・対策が可能に

株式会社栄電舎 様

株式会社栄電舎様は、高低圧配電盤・制御盤・分電盤の設計製作、自動制御システム、FAシステムのソフト設計等を行われています。その高い技術力と、長年蓄積された多彩なノウハウを強みに、システム設計から製作、メンテナンスまでのトータルサポートを提供し、国内外の多くのお客様から厚い信頼を得られています。
特に、タイヤ製造ラインの制御では、世界トップレベルの技術を保有し、長年にわたり、久留米市内の世界的タイヤメーカーを支えてこられました。
近年では、上下水処理やごみ処理などの環境関連や情報技術(IT)など、新たな分野にも挑戦し、創業以来の企業理念「顧客に貢献」を実現するため、日々努力を続けられています。

【今回お話を伺った方】

製造部 購買課 課長 内田 知佐子 様
製造部 総括課長 水田 俊介 様
製造部 生産管理課 課長 小屋松 淳一 様
安全品質統括部 品質管理課 原槇 信二 様
安全品質統括部 品質管理課 西本 奈緒美 様


           
株式会社栄電舎
CLIENT PROFILE
商 号株式会社栄電舎
所在地福岡県
設 立1958年7月
資本金4,050万円
事業内容自動制御システム設計、ソフトウェア設計・製造・試運転、高低圧配電盤・制御盤・分電盤の設計・製作・工事
ホームページhttps://www.eidensha-group.com/

関連会社でも高評価のTECHS-Sを導入

安全品質統括部 原槇様:「2019年に、「当社では、20年以上にわたり、オフコンを使用していました。しかし、データの修正や集計に非常に手間がかかり、使い勝手がよくありませんでした。
新しいシステムの導入を検討する中で、既にTECHS-S(以下、TECHS)を導入していた関連会社に詳しく話を聞きました。すると評判がよく、当社の業務形態にも合っていたため、導入を決めました。」

リアルタイムの作業実績・原価確認で、問題の早期発見・対策が可能に

製造部 総括課長 水田様:「製造部としては、問題の早期発見とその対策ができるようになったことが、一番の効果です。
以前は、作業実績や不良、原価などの状況がなかなかつかめず、対策が後手にまわっていました。TECHSの導入で、リアルタイムの作業実績や原価を確認し、詳しく分析できるようになりました。その結果、仕様や工程などの改善にも大変役立っています。作業の変更が発生した場合も、お客様、自社のどちらが要因なのか、すぐに追えるようになりました。
また、仕様変更が発生した際に、その対応コストを分析できるようになりました。他にも、予算とそれに対する原価を、誰でも簡単にグラフで確認できます。その結果、以前に比較して予実対比の確認が簡単に行えるようになりました。今では各自が、担当案件の原価をTECHSで確認するようになりました。」

月320時間の発注・仕入工数を削減 価格交渉に時間が使えるように

製造部 購買課 課長 内田様:「TECHSの導入で、購買課だけでも、月に約320時間もの工数削減に成功しました。その結果、購買部門の本来の業務である、取引先との価格交渉に多くの時間を使えるようになりました。粘り強い交渉で、さらなる原価低減を図っています。
当社は制御盤を製造しており、毎日膨大な数の部品を検収しています。オフコンでは、一旦情報を登録すると、修正が難しく、入力にとても気を使っていました。TECHSでは、発注情報なども、修正履歴を残して、簡単に修正できるようになりました。
他に、発注の見積業務もスムーズになりました。発注書には、取引先から回答があった価格や納期などがそのまま印字されます。複数の取引先に対して一度に相見積ができ、情報の転記も不要です。今回発注しなかった取引先からの回答も、次回の発注の参考にできるため、とても役に立っています。」

年48人日以上の協力会社発注工数削減 入荷状況の問合せも不要に

製造部 生産管理課 課長 小屋松様:「生産管理課では、少なく見積もっても、年に48人日以上の発注業務工数を削減できました。
以前は協力会社への発注業務だけで手いっぱいでしたが、今では発注業務に加えて、工程や原価の管理などの業務も並行して行えています。そのため、実際は、もっと効果が出ていると思います。
他にも、必要な情報を自由に抽出できる、EUC Toolも活用しています。どの部署からでも、発注や入荷の状況を確認できるようにしました。その結果、購買課に入荷状況を確認しにいく工数を、月50時間ほど削減できました。また、問合せがなくなったことで、購買課の負担も減ったのではないかと思います。」

メンテナンスも含めたトータル原価を次回の見積にも活用

安全品質統括部 西本様:「製品の製作や保守、メンテナンスなどを含めた、トータルの原価が確認でき、案件として利益が出たのか、そうでなかったのかを確認できます。これらの情報を、次回の見積にも活かしています。」

月次処理工数も大幅短縮 EUC Toolで、データ集計も不要に

安全品質統括部 西本様:「月次処理も改善しました。手作業で行っていた、締処理や原価集計が、今はほぼボタン1つで終わります。
原価などの月次報告用の資料は、EUC Toolを活用しています。画面上のボタンをクリックするだけで、最新の情報を自動で計算し、一瞬で抽出してくれます。様々な帳票の発行も大変スムーズで、その工数削減効果は計り知れません。
また、前月の締処理が完了しないと、翌月の検収を登録できないなどの制約も、大きな妨げになっていました。
今は、すべての情報をリアルタイムに入力できます。前月分と並行して、翌月分の作業を行えるようになりました。また、そのリアルタイムに入力したデータを確認・分析することで、問題を先送りすることなく、すぐに対応できるようになった点もすばらしいと思います。
さらに、以前のシステムにはなかった入金消込機能を使用して、未回収の売掛金残高を製番ごと、得意先ごとに明確に把握できるのは経理部的に、大変利点が大きいです。」

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