TECHS-Sの活用で、様々な業務工数を大幅削減

アテル株式会社 様

会社紹介

アテル株式会社様(以下、アテル様)は、広島県福山市で、半導体向け製造装置、検査装置の設計・開発・製造を行われています。
特に重点を置くのは、扱いが難しい特殊ウェハ対応と目視検査の自動化の分野です。設計から製造、組立までを自社で行えることと、その装置制御(プログラマー)の技術力の高さを強みとし、高性能かつ操作が容易な、高いコストパフォーマンスを誇る、「必要なのに、どこにも売ってない装置」を製品化されています。
主な得意先は、自動車業界の大手メーカーや、半導体業界のメーカーですが、近年は海外のお客様にも多くの製品を納められています。


           
アテル株式会社
CLIENT PROFILE
商 号アテル株式会社
所在地広島県
設 立2004年4月
資本金1,000万円
事業内容半導体、液晶基板搬送装置等精密機器の開発及び設計・製造・販売、電子回路の研究開発及び設計・製造・販売、エレクトロニクス関連装置の開発及び設計・製造・販売
ホームページhttps://atel-corp.co.jp/

これなら当社の問題を解決できると思い、TECHS-Sの導入を決定

【今回お話を伺った方】
経理・資材ご担当 西畑智江様

西畑様「以前は、受注や入荷は販売管理システムで、原価はExcelで管理していました。当時は試作機の開発やデモ機の製造が主で、受注件数もさほど多くなかったため、それで十分でした。
従来の方法での管理に限界を感じていた中、資材担当がTECHSのDMに興味を持ちました。製品のデモを見て、これなら当社の問題を解決できると思い、TECHS-S(以下、TECHS)の導入を決めました。」

発注業務の工数が10分の1以下に減少

西畑様「TECHSの導入で、発注、仕入の大幅な工数削減に成功しました。
まず発注については、設計から来た紙の部品表を転記する方法から、設計がExcelで作った部品表をTECHSに取り込む方法にしました。
それにより、1案件につき、資材担当者3人で3日ほどかかっていた発注が、1.5人、半日ほどで終わるようになりました。その結果、資材担当者の空いた時間で、他部署のお手伝いもできるようになりました。」

現品票の運用で、納品時の仕分けの労力が100分の1に

西畑様「また仕入時には、EUCToolで作った現品票シールがとても役に立っています。
以前は、発注書に製品のシリアルNo.や注文番号を記載しても、取引先からの納品書には記載されていないことがほとんどでした。そのため、納品時の仕分け作業や、発注との照合、単価確認などに大変時間がかかっていました。
そこで、現品票シールを取引先に渡し、納品物に貼ってもらうようにした結果、仕分け作業の時間を大幅に削減できました。また、納入処理はシールに印刷されたバーコードを、ハンディターミナルで読むだけになりました。以前かけていた労力を100とすると、今は1で済んでいるイメージですね。
また、仕入先からの回答納期の活用でも効果が出ています。回答納期をTECHSに入力することで、入荷予定が把握できます。事前に置き場を作ったり、男性に声掛けをしておいて、大きくて重たい荷物を運んでもらったりしています。以前は、物が届いてから慌てて対応していたので、時間のロスが格段に減りました。」

買掛の締処理にかかる日数が、1カ月から2日に大幅短縮

西畑様「他にも、買掛の締処理の日数を大幅に短縮できました。以前は1カ月遅れで締めていましたが、今は締日の2営業日後には処理が終わります。
その最大の要因は、現品票やハンディターミナルの運用で、納入状況がリアルタイムに、正確に把握できるようになったことと、納入と検収を分けて管理できるようになったことです。未納入や、納入済み・未検収(納品書未着)の物を確認し、取引先に連絡することで、締前までに、必要な情報を全て揃えられるようになりました。月次決算の結果も早く分かるようになり、社長も喜んでおります。」

仕掛中から原価を低減、20日間の集計工数も不要に

西畑様「TECHSの一番の導入効果といってもいいのが、リアルタイムな原価管理です。
以前は、原価集計に毎月20日ほどかかり、残業も多い状態でしたが、今は、いつでもすぐに原価を確認できます。案件の仕掛段階から原価を確認することで、装置の構造を見直すなどの対策ができるようになりました。
こうした原価低減活動と改良を何度も繰り返すことで、当社の主力製品であるPR2000シリーズが生まれました。機種ごとに、お客様のご要望に合わせた様々なオプションを用意し、さらに付加価値を高めています。」

全社での情報共有で納期遅れを大幅削減

西畑様「TECHSの素晴らしい点は、誰でもすぐに、業務に必要な最低限の機能を使えるところです。
資材の業務は覚えることが多いです。しかし、入荷状況の確認などのTECHSを使って行う業務は、新入社員でも一度教えれば、すぐに使えるようになります。当社では、入社初日からTECHSでの消耗品の発注処理を行ってもらっています。
また、様々なデータをすぐにExcel形式で保存できる機能も大変便利です。納入状況や回答納期一覧を出力し、他部署に送るなどして活用しています。全社での情報共有が進んだ結果、納期遅れが格段に減ったことも、導入効果の一つです。」

TECHSのさらなる活用を目指して

西畑様「TECHSがなかったら、今頃会社が回っていなかっただろうと思うほど、様々な点で効果が出ています。
これに満足せず、どうしたらもっと便利に、楽にできるかを常に考えています。
分からないことは、導入時のインストラクターである眞崎さんに相談します。いつも的確な回答をしてくれ、とても助かっています。
今後の目標として、EUCToolをもっと使いこなせるようになりたい、と伝えたところ、TECHSの無料講習会(※TMS)を紹介してくれました。講習会で知識を深め、TECHSに蓄積したデータをさらに活用していきたいと考えています。」
※TMS:保守契約にご加入のユーザー様向けのサービスです。

導入製品・サービス