『TECHS-S』で、業務の効率化と労働時間の劇的な削減に成功

アサヒエンジニアリング株式会社 様

最先端の技術を誇る半導体封止装置メーカー

福岡県久留米市に本社を構えるアサヒエンジニアリング様は、1997年に半導体自動封止装置の専業メーカーとして設立されました。以来、「世界をリードする最先端の技術を最高品質・最短納期で届けること」をモットーに、常に新しい技術・モノづくりに挑戦されています。
現在は、京都、シンガポール、マレーシア、中国、台湾など、国内外に拠点を持ち、主要製品である全自動半導体封止装置「COSMOシリーズ」、精密金型などの製造・販売を通じ、世界各国のお客様から高い評価を得られています。
また、これまでにも大手半導体企業から、高い基準を満たしながら優れた製品・サービスを提供したサプライヤーへ贈られる賞を数々受賞されています。
今回は、『TECHS-S』導入の経緯や、その効果などについて、購買部マネージャー様、管理部ご担当者様にお話を伺いました。


           
アサヒエンジニアリング株式会社
CLIENT PROFILE
商 号アサヒエンジニアリング株式会社
所在地福岡県
設 立1997年7月
資本金4億5,000万円
事業内容半導体自動封止装置の設計、製造、販売
ホームページhttps://asahieng.co.jp/

個別受注型の中小製造業に特化した使いやすいシステム

『TECHS-S』導入の経緯について、購買部マネージャー様がお話しくださいました。
「『TECHS-S』導入前は、発注や仕入、在庫はパッケージソフトで、社内工数はExcelで管理していました。
当時は、設計が作った部品リストを、紙で発注担当に渡し、それを4人がかりでパッケージソフトに入力していました。部品点数が数千点の装置を、月に6~7台生産していたため、発注担当は注文書を作るだけで手一杯でした。型式や数量の間違いも多く、欠品や工程の遅れなどのトラブルが頻発していました。
その原因を調べたところ、発注システムの問題であることが分かりました。元々流通業で使うようなシステムで、当社のような受注生産型の製造業には不向きだったのです。
システム入替のために、様々なシステムを比較・検討していた中、『TECHS-S』Ver.3を紹介されました。価格もちょうどよく、中小製造業に必要な業務・機能がよく研究されていました。自社の形態に合った、使いやすそうなシステムだと感じ、2002年に導入を決めました。」

休日出勤がなくなり、残業時間も大幅に減少

「『TECHS-S』導入の最大の効果は、設計と生産管理がうまく連携できるようになったことです。
部品リストは、設計から購買にメールで送り、それを『TECHS-S』の部品表に取り込むようにしました。その結果、膨大な時間を費やしていた転記作業が不要になり、転記ミスによるトラブルもなくなりました。
また発注は、メールで行うようにしました。以前は、印刷した注文書をFAXし、ファイリングした後、相手先に電話までしていました。今では、自席でメールを送るだけで発注が完了します。これにより、4人で行っていた発注作業が、2人でできるようになりました。
こういった改善により、深夜残業や休日出勤が当たり前であった購買部門が変わりました。休日出勤も不要になり、残業は、繁忙期でも1日2時間程度で済むまでに激減しました。自社に合った生産管理システムを入れただけで、こんなにも変わるものか、とみな驚いていました。
また、購買部門に時間と心の余裕ができたことで、他の業務にも気を配れるようになりました。その結果、様々な問題点が改善され、他部署にもよい影響を及ぼしていきました。これも『TECHS-S』の大きな導入効果の1つです。」

『TECHS-S』Ver.6の新機能で、年間約1,000時間の事務工数を削減

「その後、2018年に『TECHS-S』Ver.3からVer.6にバージョンアップしました。
バージョンアップで追加された多くの新機能も、業務効率化に大きく貢献しています。
例えば、仕入の処理時間が以前の約半分になりました。未納入の一覧から明細を選んで、まとめて仕入処理ができるため、入力作業が大変楽になった、と好評です。これにより、年間720時間もの工数が削減できました。」
また管理部ご担当者様は「日報の取込機能も活用しています。Excelで入力した日報をCSV形式で一括取込できるため、転記作業が不要になり、年間約250時間の工数削減につながりました。」とお話しくださいました。

『EUCTool』で、自社に合ったレイアウトの帳票を作成

『EUCTool』の活用方法について、購買部マネージャー様に伺いました。
「『EUCTool』は、自社に必要な項目を自由に配置して、好みのレイアウトの帳票が作成できる点がよいですね。
当社では、発注書や入荷予定表、未入荷や在庫の未払出のチェック表などをオリジナルで作成し、大変便利に活用しています。それに加えて、必要なデータの抽出や集計も、簡単にできるようになりました。
分からないことがあった場合は、サポートセンターに問合せます。いつもレスポンスが早く、懇切丁寧に回答してくれるので、とても助かっています。
電話やメールなど、問合せ方法が選べるのもよいですね。私の場合、日中は多忙なため、メールで質問し、時間がある時に、ゆっくり回答メールを見ながら理解を深めています。」

今後の展望

最後に、今後の展望についてお聞きしました。
「『TECHS-S』Ver.6にバージョンアップしてから約1年が経ちますが、まだすべての機能を使いこなせているとは言えません。
今後も、サポートセンターの力を借りながら、『TECHS-S』の活用の幅を広げていきます。」

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