『TECHS-S』によるシステムの一元化により、事務作業の大幅な削減に成功

綜合カーボン株式会社 様

カーボングラファイト加工43年の経験とノウハウにて、お客様からの多種多様なご要望にお応えする製品を製作します。

当企業グループは、1967年に一般炭素製品の委託加工業として創業し、その後1969年に茅ヶ崎工業株式会社を設立、また1971年に販売部門の綜合カーボン株式会社を設立した。
ファインカーボン(特殊炭素製品)が持つ優れた特性である、1.高温に強い、2.化学的に安定し耐薬品性がある、3.熱・電気を良く伝える、4.熱膨張が小さい、5.加工性が良い、6.銅・鉄・アルミニウムなどに比べて軽い、7.潤滑性がある、8.毒性が無いなどの多彩な性質を生かした高度な技術により、半導体・電気・鉄鋼・宇宙・原子力など広範囲な産業分野に多くの納入実績を持っている。


           
綜合カーボン株式会社
CLIENT PROFILE
商 号綜合カーボン株式会社
所在地神奈川県
設 立1971年7月
資本金1,000万円
事業内容特殊炭素製品の製造・販売
ホームページhttp://www.sohgoh-c.co.jp/

JISQ9100の認証取得の為に、システムの強化が必要に

そんな同社が生産管理システム『TECHS-S』を導入したきっかけは、航空宇宙関連の加工を扱うにあたり、JISQ9100の認証取得が必須であり、その為に管理体制の強化が必要となったからである。
『TECHS-S』導入前は部署ごとに違うソフト(ExcelとAccess)にて工数集計をしていたり、オフコンで入力した受注情報を売上時に再度オフコンで打ち込むという二重入力を行っていた。さらに工程管理はExcelで行っていたのでリアルタイムに進捗状況を把握できなかった。そのため、上記の問題を解決すべく新システムの導入検討がスタートした。
自社の生産形態や業務フローを考慮しながら、個別受注製造業向けで販売管理から生産管埋までをトータル管埋できるシステムを展示会にて比較・検討した。その結果、自社には、『TECHS-S』が一番フィットしている事から導入に至ったのである。

『TECHS-S』の導入により、事務作業を大幅に削減

『TECHS-S』導入前は、製品の出荷後にExcelの原価集計表に工数入力を行っており、一日の半分を入力作業に費やしているほど事務担当者に多くの負担がかかっていた。
『TECHS-S』を導入後は、工数、仕入原価や払出原価が自動集計され、原価集計表も簡単に出力できるようになり、「月間で50~60時間は事務作業が削減できた」と内田氏は語ってくれた。
データが一元化されたことで、経理担当者による受注情報を売上情報へ転記する二重入力作業が無くなり、こちらも月間で60~70時間は削減できたとの事である。

バーコードハンディターミナルを活用して、工程管理と実績管理の工数を大幅に削減

『TECHS-S』導入後は工程組みと作業指示書の発行を行い、現場ではハンディターミナルを利用してリアルタイムに実績収集を行えるようになったとの事。
「以前は作業実績をExcelに手入力しており、工程進捗管理や集計が大変だった。
現在は工数入力と工程進捗状況がリアルタイムに反映されるので、『TECHS-S』の進捗問い合わせ画面を見るだけで部品単位の工程進捗状況が確認できるようになり、非常に便利になりました。」と大石氏は語ってくれた。
『TECHS-S』にて、部品工程ごとに作業指示書を発行することにより、“指示時間<実績時間“となった部品工程のチェックができ、どの部品工程に問題があったのかがすぐに分かるようになった。その結果、指示時間の見直しや、製造方法が適正かどうかの判断や対策が的確に打てるようになったとの事である。
そして、目標となる指示時間が見直しと共に明確になり、製造現場のモチベーションも上がった。

拠点間を情報ネットワークで見える化

「以前は大阪営業所などはシステム化されておらず、発注書の発行は全て本社で行っていたため、発注内容を手書きで大阪営業所から本社にFAXしていました。また納入状況は拠点別のExcel管理だったので、情報の共有が出来ていませんでした。
それを『TECHS-S』導入を機に、販売拠点である綜合カーボン本社、大阪営業所と、製造拠点である茅ヶ崎工業をネットワークで接続し、一元管理できる環境を構築しました。それにより進捗状況や納入状況が見えるようになったのは非常にいいですね。
原価実績データも貯まってきましたから、活用していけば更に効果がでてくると思います。」と語ってくれた。

バッチ処理からリアルタイム処理へ

以前も綜合カーボン本社と製造拠点である茅ヶ崎工業間では拠点間情報ネットワークが構築されていたが、情報の更新は任意のタイミングで綜合カーボンから茅ヶ崎工業へデータ送受信連携処理を行っていた。
そのため、茅ヶ崎工業では、システムの最新の情報の確認はデータ受信の間(20分以上)、待たなければならず、受注情報の確認など多くの業務で無駄な待ち時間が発生していた。
『TECHS-S』ではどの拠点から登録してもリアルタイムに情報が反映されるため、データ送受信を待つ時間が無くなった事も導入したメリットの1つである。
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)加工にて航空宇宙関連部品の用途多様化に応えていきたいという同社。今後も確実な成長を遂げていくであろう。

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