導入後も安心のサポートで、更なる『TECHS-S』活用を目指す
新興機械株式会社 様オーダーメイドの専用機を世界へ輸出
新興機械様は、特殊な製品や量産品を作るための専用設備機械(専用機)の設計から製造・据付、アフターフォローまで、社内一貫体制で対応されています。
現在は自動車関連の専用機をメインに製造されており、その製品は、国内大手企業をはじめ、27以上もの国に輸出され、「SHINKOの機械」として世界中から高い評価を受けています。
今回、第一製造部資材課リーダー清水様にお話を伺いました。
商 号 | 新興機械株式会社 |
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所在地 | 岐阜県 |
設 立 | 1946年2月 |
資本金 | 9,100万円 |
事業内容 | 各種産業用自動機械の開発・設計および製造・製作 |
ホームページ | http://www.shinko-kikai.co.jp/ |
生産形態に合わないシステムで苦労し、『TECHS-S』を導入
はじめに、『TECHS-S』導入前の状況について伺いました。
「以前のシステムは、多品種小ロット向けで、個別受注で部品点数の多い当社の生産形態には合っていませんでした。
そこで、多くの機能をカスタマイズして使用していました。しかし、カスタマイズに関する問合せはサポートセンターでは対応できず、担当SEに連絡がつくまで、業務が止まることもありました。
このような経緯から、新しいシステムを検討しはじめ、『TECHS-S』を導入しました。」
年間372時間もの事務工数削減に成功
「導入後に感じたことは、個別受注生産に特化した『TECHS-S』の機能は、当社にぴったりだということです。
例えば、リピート品や類似品などの機種の場合、500~1,000点ほどの部品表の作成に、以前は1時間ほどかかっていましたが、今は数秒で終わります。部品表の構成や、その工程をマスタから展開する機能などを活用し、年間192時間もの工数を削減できました。他にも、作業指示書の転記工数の削減で年間120時間、ハンディターミナルによる納入・検収の処理で年間60時間など、多くの事務工数を削減できました。」
内製負荷の見える化で内製率と利益率が向上
「また、負荷の見える化により、内製率が向上したことも、大きな導入効果の一つです。以前は、部品加工の内製/外製の振り分けは担当者の感覚で行っていました。『TECHS-S』で、作業予定時間をもとに、機械の負荷状況を確認し、効率的に作業ができるようになりました。今は、内製率4割という目標に取り組んでいます。
また、実績時間が予定時間を超えた場合、設計と製造の担当者で、その理由や対策を話し合います。適切な予定時間への変更、作業の見直しなど、日々改善しています。
このような取り組みが、原価や見積の精度向上につながり、結果として、利益率も上げることができました。」
進捗の見える化で、納期遅れ減少と現場改善
「進捗の見える化による改善効果も大きいです。今まで当社では、週1回の進捗会議で、納期遅れとその対策を話し合っていました。
『TECHS-S』導入後は、各自が進捗状況を確認し、対策などを考えた上で会議に臨めるようになり、会議時間も大幅に短縮できました。また、進捗表や工程表の色の違いにより、一目で進捗状況が分かるようになったことで、現場の動きも変わりました。
前工程に遅れがあれば、その担当者に確認しに行くようになりました。また、前工程の担当者も、後工程が詰まっているから早めに作業しよう、と各自が自主的に、部門間の連携を考えて動けるようになりました。このように、現場改善も着実に進んでいます。」
トータルサポートも充実
「『TECHS-S』導入時の運用指導にも満足しています。パソコンに詳しくない私達にも、分かりやすい言葉で、丁寧に説明してもらえ、楽しく、しっかり覚えることができました。
また、サポートセンターの対応も、標準、カスタマイズ機能に関わらず、とても早いです。操作で困ったことがあっても、すぐに適切な回答をもらえますし、当日の返答が難しい場合も、途中経過を連絡してもらえるので安心です。リモートで画面を共有しながらのサポートもとても分かりやすく、助かっています。」
TECHS講習会の内容を社内展開し、活用促進
「新入社員をメインに、『TECHS-S』、『EUCTool』の操作や、他社の活用事例などを学べる講習会、TMS(※1)にも積極的に参加しています。
講習会後には、学んだことを生かし、帳票へのロゴ追加や、見やすいレイアウトに変更するなど、自主的に様々な工夫を行ってくれています。
また、TMS参加者が、その内容をもとに社内勉強会を開催して情報を展開するなどして、全社で知識を深めています。」
今後の展望
「先日、『TECHS-S』をさらに活用するための導入後コンサルティング(※2)を受けました。予算や原価、日程計画の機能が活用しきれていないことや、仕掛中から予算や原価を管理する重要性を再確認できる、よい機会になりました。
今後は、予算立てをしっかり行ない、機械や作業の時間単価を随時見直すことで、さらに予定原価の精度を高めていきます。
また日程計画については、まずは大日程の管理を徹底し、全体の流れや部門間の影響を見える化します。それにより、先手先手で対策が打てる体制を強化していきます。
これらの目標に向け、『TECHS-S』の機能をさらに使いこなし、最大限の効果を引き出していきたいと考えています。」
※1、※2:TMS、導入後コンサルティングは、保守契約にご加入のユーザー様向けのサービスです。