『TECHS-S』でデータの一元管理と運用ルールの社内統一を実現

甲斐ダイアログシステム株式会社 様

お客様のニーズに高い技術力ですばやく対応

甲斐ダイアログシステム様は、山梨県南アルプス市で、半導体、自動車産業を中心とした機械装置、部品加工、精密部品加工、部品製作、試作、治工具の設計製作を行われています。
装置・治具では、電気機械の専門技術を主力に、特にオリジナリティの高い設計を得意とされ、開発・設計・組立・調整・設置まで一貫対応されています。また加工部品では、試作や、航空・宇宙・防衛用の精密機械部品の材料調達・加工・処理までに対応されており、高い技術力と迅速な対応力で、取引先から高い評価を得られています。
今回は、専務取締役塩釜様と、営業部谷島様にお話しを伺いました。


           
甲斐ダイアログシステム株式会社
CLIENT PROFILE
商 号甲斐ダイアログシステム株式会社
所在地山梨県
設 立1985年12月
資本金1,250万円
事業内容半導体・車載関連の各種自動機や治工具の開発・設計・製作及び試作品の部品加工
ホームページhttps://www.kaids.co.jp/

情報の一元管理と、運用ルールの策定を目指して

『TECHS-S』導入の目的について、塩釜様に伺いました。
「当初は、自社構築のExcelマクロで管理していましたが、情報は部署ごとにばらばらに管理された状態でした。
例えば入荷の場合、発注と仕入が別管理であったため、図面と納品書を見ながら、その情報を転記する必要がありました。加えて、毎月送られてくる請求書との照合作業や、転記ミスの修正などの工数も大きな問題となっており、管理に限界を感じるようになっていました。
そんな中、Excelマクロ作成者の退職を機に、パッケージソフトによる情報の一元管理を検討し始めました。同時に、全社統一の運用ルールを策定したいと考えるようになりました。」

月60時間以上の工数削減と運用ルールの統一を実現

『TECHS-S』導入後の状況について、谷島様からは、「納入処理はハンディターミナルで行っています。バーコードを読み取るだけで簡単に処理ができ、納品書と発注情報の照合や転記も不要になりました。
他にも、転記作業が不要になったことで、検収業務でも効果が出ています。納入、検収あわせて、月に42時間もの工数が削減できました。」とお喜びの声をいただきました。
塩釜様も、データの一元管理による様々な効果をあげてくださいました。
「ハンディターミナルでは、仕入情報だけでなく、作業実績収集にも使用しています。以前は営業アシスタントが、図面の裏に手書きされた作業工数を1枚1枚確認しながらExcelに転記していました。その作業が無くなったため、月に約20時間の工数が削減できました。何よりも現場に行かなくても、事務所でリアルタイム、かつ正確な入荷状況や作業の進捗が把握できるようになり、お客様からの問合せにもすぐに回答できるようになった点が、ハンディーターミナルを導入した一番のメリットです。
他にも、全社で同じシステムを使うようになったことで、結果として、運用方法や入力内容を統一することもできました。」

『EUCTool』を駆使した独自帳票を活用

「他にも『TECHS-S』に蓄積された様々なデータの抽出・集計や、帳票の作成が、『EUCTool』で簡単にできるようになったことも、大きな効果の1つです。
帳票や資料は、以前はアシスタントが手作業で作成していましたが、今では瞬時に『EUCTool』で出せるようになりました。その工数削減効果は計り知れません。
また、誰でも帳票が作れることもポイントです。例えば、『顧客所有物借用書』という帳票を作成し、お客様からお借りした工具や測定器具、図面と一緒に管理するようにしました。これで、借用物がどこにあるかを把握できるようになりました。
このように、現場の声や、アシスタントの創意工夫で、様々な帳票がどんどん生まれ、活用されています。」

原価管理をリアルタイムに中身の濃い会議を実施

塩釜様は、原価管理の効果もご紹介くださいました。
「従来、原価集計には大変時間がかかっていましたが、今は集計作業自体がなくなり、リアルタイムに原価を確認できるようになりました。
これにより、月次開催の『実績討論会』では、案件の仕掛中の段階から原価を確認して工数を減らす工夫を話し合ったり、赤字予測の案件を他案件でカバーしたりといった対策が打てるようになりました。以前と比較して、大変中身の濃い会議が開催できています。
これからは、外作から内作への変更といった判断・対策も行っていきたいです。」

今後の展望

今後の展望について、塩釜様にお聞きしました。
「『TECHS-S』で、各部署でバラバラだったルールを統一できたことにより、更なる業務改善にも取り組めるようになりました。
具体的には、購買グループを発足し、各部署で行っている手配を、すべてこの部署で一括して行おうと考えています。
また購買グループの発足には、もう一つ狙いがあります。現在は手配担当者は部署ごとに一人しかいないため、担当者が休暇を取る際に、手配業務に支障が出ることがあります。皆が同じ品質で業務を行えるような部署を立ち上げ、機能させることができれば、こういったリスクも回避できると考えています。」

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