『TECHS-BK』で全社の納期意識を より一層高めることに成功
株式会社コイズミツール 様PCD工具など 特殊切削工具に特化
昭和43年の創業以来、国内の様々な自動車メーカーの生産ラインに、超硬合金、ダイヤモンド刃、CBN刃等の多種多様な切削工具を供給してこられたコイズミツール様。最新のレーザー加工機や各種検査ツールを導入し、独自技術の追求と製品の品質向上に努められています。
また、長年培われたミクロン単位の精密加工技術を駆使し、大手メーカーの標準品では切削できない特殊な加工対象にも、最適な切削工具を提案し、設計・供給できることが強みです。
さらに、お客様からのご要望や、短納期の案件などに対し、全社一丸となって、お客様のラインを止めてはいけないという使命感を持って対応する姿を、お客様アンケートでも高く評価されています。
今回は、 『TECHS-BK』導入の経緯や導入効果について、群馬工場 工場長 福田 邦弘 様、
管理部 課長代理 田中 一二三 様にお話をお聞きしました。
商 号 | 株式会社コイズミツール |
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所在地 | 神奈川県 |
設 立 | 1968年2月 |
資本金 | 4,000万円 |
事業内容 | 超硬合金・ダイヤモンド工具・CBN工具・ 切削工具の製作及び再研磨 |
ホームページ | https://www.koizumitool.co.jp/ |
必要な機能が全て揃った 『TECHS-BK』を導入
『TECHS-BK』導入のきっかけについて福田様は、「以前は、 Excelベースのシステムを使っていたのですが、そのソフト会社の撤退により、新しいシステムへの入れ替えを検討しはじめました。1年くらいかけて、展示会などでいろいろなシステムを検討していたところに、ちょうどテクノアさんから連絡があり、『TECHS-BK』の説明を聞くことができました。導入の決め手は、以前のシステムの機能を含め、業務に必要なすべての機能が揃っていたことですね。」とお話くださいました。
情報共有により、 適切な判断が可能に
『TECHS-BK』の導入効果について福田様は、「以前のシステムは、進捗を細かく見ることができなかったため、毎回現場まで行って状況を確認し、それをExcelにまとめていました。
『TECHS-BK』は、現場で登録されたリアルタイムな実績を元にした細かい進捗状況をすぐに確認できるので、状況確認のための時間が削減できました。進捗が色で表現されているので、現場でぱっと見て状況がわかりやすいのもいいですね。
また今までは、情報は現場に対して一方的に発信するだけでしたが、導入後は、工場全体で受注量、進捗などの情報を共有できるようになりました。その結果、意思疎通がしやすくなったこと、細かく指示を出さなくても作業担当が各自適切に判断して作業ができるようになったことも大きいです。
以前から、納期管理の意識づけはできていましたが、工場全体で『TECHS-BK』を使って情報共有し、一緒に考えることで、より一層納期意識も高まりました。
今では『TECHS-BK』導入前、どうやっていたかも思い出せないくらい、なくてはならないシステムですね。」
リピート情報と不良情報を 有効活用
「また、当社は特殊な製品が多いのですが、数年ぶりのリピート受注でも、豊富な検索条件から過去のデータがすぐに探せ、参照できるため、とても助かっています。
こういったリピート品の場合、過去に不良があれば、その情報を作業指示書に記載して注意喚起を行っています。以前のシステムでは、不良情報を探してもうまく見つからず、同じ失敗を何度も繰り返すことがありました。『TECHS-BK』は過去の不良情報も簡単に参照できるので、難しい案件も、過去の不良事例を参考にしながら取り組めます。
他にも、 『TECHS-BK』は、項目名を自社に合わせて変更できたり、伝票設計オプションで帳票のレイアウトを設計できたりと、パッケージの中でもある程度自由度があり、自社にあわせたオリジナルの使い方ができるところや、今までの管理方法を生かせるところもよいところです。
例えば、既存の図面と『TECHS-BK』の品番を1つずつ紐づけていくのは難しいですが、「参考資料」機能を使えば、従来の図面フォルダの管理方法を生かしたまま、案件と図面の関連付けが簡単にできます。当社の多品種小ロットの形態にもぴったりです。」とお話くださいました。
また田中様は、「以前は、終業時間間近に製品ができあがった場合など、納品書を出す処理が間に合わず、その日のうちに売上処理がしきれないこともありました。現在は売上や納品書の出力もすぐにできるので、締めに遅れることもなくなりました。」
『EUC Tool』で 資料作成の時間を削減
「『EUC Tool』の効果も大きいですね。設計情報さえ作っておけば、一瞬で必要なデータが抽出でき、それを元に帳票を作ったり、データを自由に加工したりできます。生産会議用の資料の作成時間も削減できました。
また、『TECHS-BK』のバージョンアップにより、新機能や登録できる項目も増えたので、よりデータ活用の幅が広がりました。
生産管理システムはとっつきにくいイメージがありましたが、『TECHS-BK』は操作などの講習もわかりやすく、問題なく稼働できました。わからないことは、サポートセンターも活用して解決しています。」とお話くださいました。
現状の課題と 今後の目標について
現状の課題と今後の構想について福田様は、「データの活用をさらに一歩進めたいと思っています。加工効率や細かな数字を分析するところまではできていないですし、データの精度も上げていきたいです。
今後は、材料情報の管理など、部品表のさらなる活用と、作業の進捗をより細かく見るために、段取りや作業開始の実績をとっていきたいと思っています。
また、これからは、外出先で情報を見るニーズも増えてくると思いますので、コックピットオプションにも興味がありますね。」とお話くださいました。