『TECHS-S』バージョンアップを機に、運用の改善を進める
コアテック株式会社 様設計、製造、出荷までを自社で行う一貫生産が強み
茨城県古河市に本社を構えるコアテック様は、2003年6月に設立されました。
業務内容としては、空調設備における自動制御盤を中心に、盤内部品、監視システム、ソフトウエア等の設計、製造、出荷、据付、検査、保守点検までを自社で行う一貫生産を強みに、建物の規模や用途など、お客様のご要望に合わせた柔軟なカスタマイズも行われています。
特に、設計・デザイン部門では、若手を積極的に採用し、基本を徹底しながら、日々新しいアイデアでのチャレンジを続けています。また、検査部門には熟練の人材を配置し、高度化するシステムの完成度を高めています。
今回は代表取締役社長岡尊志様、取締役古河工場長峯崎雅章様、取締役技術部長榎本浩丈様、執行役員岡安久子様に、『TECHS-S』導入の経緯や、導入、バージョンアップ後の効果などについてお話を伺いました。
商 号 | コアテック株式会社 |
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所在地 | 茨城県 |
設 立 | 2003年6月 |
資本金 | 5,000万円 |
事業内容 | 自動制御設備設計、監視盤、配電盤、各種自動制御盤、受変電設備、その他電気制御装置の設計並びに製作販売 |
ホームページ | http://www.coretech-net.co.jp/ |
かねてより検討していた『TECHS-S』を導入
自社システムの検討時について、岡様は、「受発注、在庫、売買などの管理機能だけではなく、財務システムへの連動機能も持つ『TECHS-S』Ver.3も候補にあがりましたが、当時は費用面が折り合わず、オーダーメイドのExcelシステムを導入しました。
そのシステムは、見積から発注、検収、売上までできましたが、度重なる不具合と、ソフトメーカーの廃業により、システムのメンテナンスに不安を抱える状況となったため、かねてより検討していた『TECHS-S』の導入を決めました。」と語ってくださいました。
『TECHS-S』Ver.3では業務効率化を実現
峯崎様、岡安様は、「2006年3月の『TECHS-S』Ver.3.4の導入後、まずは発注から徐々にシステム移行していき、同年6月に本稼働しました。
以前は、仕入先から請求書が来るまで支払金額が分からなかったり、請求書を都度Excelで作成したりしていました。また、旧システムにも原価集計の機能はありましたが、帳票作成に大変時間がかかっていました。
『TECHS-S』の導入により、まず売買の月末処理や帳票作成、原価集計にかかる時間を大幅に短縮できました。例えば、旧システムでなかなか金額が合わず、1週間程度かかっていた原価の試算表が、1~2日で出せるほどになりました。
また、仕入先からの請求書を待たなくても、検収ベースでの素早い買掛管理を行えるようになりました。発注書、請求書などの帳票が簡単に出せる点はもちろん、帳票がシンプルで分かりやすい点もよかったです。その他にも、売上と入金の突合せの機能を使って、物件単位の入金管理が行えるようになりました。もちろん、以前からやりたいと思っていた財務システムとの連動も行い、会社自体の意識や仕組みも変わりました。今では、なくてはならないシステムです。」と語ってくださいました。
Ver.6の新機能を有効活用し、さらなる入力負荷軽減を実現
その後、約9年に渡り『TECHS-S』Ver.3を使用されていましたが、PCの動作環境の問題と、サーバーの老朽化によるトラブルがあったこともあり、2015年6月に、『TECHS-S』Ver.6にバージョンアップされました。
榎本様は、「システム入替といっても、古いサーバーの入替と新しいバージョンのWindowsに対応することが主な目的であり、『TECHS-S』のバージョンアップ以外、他システムは特に検討しませんでした。そういえば、ちょうど『TECHS-S』Ver.6に移行した2週間後に、Ver.3で使っていた旧サーバーが壊れてしまいました。」と語ってくださいました。
また、『TECHS-S』Ver.6へのバージョンアップ後の効果として、榎本様からは、「全体的にExcelのような操作感で、入力の負荷が軽減されたと感じています。」
峯崎様からは、「新しい機能としては、特に、複数受注をまとめて原価を確認する機能を便利に使っています。追加工事が発生した場合など、追加受注を既存の受注と紐づけることで、関連工事の原価をまとめて確認することができます。まずは案件単位の大まかなグラフで予算、原価金額などを調べ、気になる箇所はドリルダウン機能を使って原価の詳細を確認することで、原価の確認や集計がしやすくなり、原価チェックの時間が半減しました。
また、各画面に編集、参照の2つのモードができたことにより、データの参照が快適になりました。
『TECHS-S』の情報を見るだけの場合は参照モード、登録の場合は編集モードと使い分けることで、何人かで同じデータを見ようとした時に、他で使用中というエラーメッセージが表示されることが減りました。」
岡安様からは、「当月だけでなく、過去分の買掛や売掛残高、検収書、請求書のデータを出力、確認できるようになったことも便利です。また、画面がカラフルで、メニューの組替もでき、きれいで見やすくなりました。」との所感を頂きました。
トラブル時にも安心できるテクノアのサポート体制
榎本様は、「普段は、あまり操作で困ったりする点はありませんが、トラブル時にはサポートセンターを活用しています。以前、旧サーバーでトラブルが発生した際にも、サポートセンターのお陰で、2日ほどでシステムが復旧でき、非常に助かりました。」
また、峯崎様からは、「ほしいと思っていた、複数受注をまとめて原価参照できる機能がリリースされた際にも、営業担当がすぐに連絡してくれました。」とのお話を伺えました。
全社データの一元管理へ向け改善活動を継続
今後の展望について、岡様は、「現在、在庫、見積、工程データの一部を他システムで管理していますが、今回の在庫、見積機能の追加により、全てのデータを『TECHS-S』に連携、統合していきます。旧システムの完全停止と『TECHS-S』での一元管理に向けて、現状の運用面の改善も含めて、テクノアさんと相談しながら統合的に進めていきたいですね。」と語ってくださいました。