事務工数の削減にとどまらず、経営戦略に不可欠なツールに

株式会社カナヤ 様

短納期・大物加工・小ロット 製作で高評価

カナヤ様は1967年に金谷鉄工所として、大和高田市で創業されました。工作機械装置の部品を製造しており、恒温室も完備している本社工場には、大型加工機(5台)をはじめとして、各種マシンニングセンタ、三次元検査測定器を備えています。特に大型加工機を使った大型部品への対応や、温度管理された環境の中、三次元計測器による検査も行う高精度部品の製造などには定評があり、お客様から高い信頼が寄せられています。
また、工場は24時間体制で稼働しており、短納期や緊急対応が可能なことや、単品や小ロットの対応など、お客様のニーズにこたえるサービスで高評価を得ています。
今回、営業部 業務グループ長の芝崎 雅巳 様、同じく業務グループ長の澤井 浩一 様にお話をお聞きしました。


           
株式会社カナヤ
CLIENT PROFILE
商 号株式会社カナヤ
所在地奈良県
設 立1997年7月
資本金1,000万円
事業内容各種製造装置に使用される金属部品の切削加工・製缶板金・組立業務および付帯業務
ホームページhttps://kanaya-g.co.jp/

『TECHS-BK』に即決、手軽な運用が決め手

それまで使っていた生産管理システムのメーカーから、保守停止の連絡があり、カナヤ様は新たなシステムの検討を始められました。そのタイミングで、テクノアから生産管理システムの紹介があり、あらかじめ電話で概要を聞いた後、初回訪問、デモが実施されました。
以前のシステムはマスタ管理が必須となっており、単発受注であっても、商品マスタ登録・工程手順マスタ登録してからようやく受注エントリーができるという仕組みでした。
この手間に不便さを感じていたカナヤ様は、『TECHS-BK』のマスタ無しでの受注入力、工程手順の設定の手軽さが決め手となり、初回訪問で代表取締役 金谷様が導入を決定されました。

『TECHS-BK』を幅広い業務で利用

「当社では『TECHS-BK』を、見積り、受注、売上げ、仕入れ、在庫管理まで、幅広く活用しています。
たとえば、見積り段階では、リピート品や新規部品でも過去に似た製品があれば、『TECHS-BK』で情報を検索して、見積り精度を上げています。
類似製品を探す時、図面参照機能が役立ちます。品名が一緒、品番が近い等の条件で表示して、図面を見て確認します。名前が同じ、または似ていても図面を見ると別物ということもあります。文字情報だけではわからないことがあるので、図面参照機能は重宝しています。
また、見積り段階での工数と、実際にかかった工数を比較して、差異が大きい場合は、見積りが甘い?現場で時間がかかり過ぎた?など原因分析を行い対策を立て、次に活かしています。
実績時間は、加工機毎にパソコン+バーコードリーダーを設置し、機械の稼働時間、段取り時間を入力することで収集しています。」

『TECHS-BK』、『EUC Tool』は無くてはならない存在

「当社では週に1回、営業会議が行われます。その際、『EUC Tool』を使って、受注実績を取引先別に金額・粗利で集計したり、物件毎の原価集計などで使っています。原価割れ物件の原因分析・対策はもちろんのこと、利益率が高い案件の傾向を分析して、次の営業活動先の指針としても活用しています。
また、月次で作成している損益計算書の元データや、月に1回行っている全社員集会で使用する経営状況を説明する資料にも、『TECHS-BK』の情報がとても役立っています。
今では、 『TECHS-BK』、『EUC Tool』がないと困るぐらい活用しています。
週2回、納期回答をする必要があるお客様がいます。ここでも、品番、数量、納期などを『TECHS-BK』と『EUC Tool』で抽出し、専用の納期回答資料を作成し送っています。その他、電話でお問合せいただくお客様もいますが、その時も『TECHS-BK』で調べて瞬時に正確な対応を行っています。
また、支給される材料の納期管理のため一覧表を作成して、FAXで送って納期確認に使用したり、現品ラベルをラベルシールに出力して製品に貼ったり、日常業務の中で汎用的に利用しています。」

半年で170万円の人件費削減

「これまで挙げてきた様々な場面での『TECHS-BK』の利用の結果、業務グループだけでも、1日1時間近くの事務工数の削減に繋がっており、結果として直近の半年間で約170万円の人件費削減効果がありました。ルーチン作業が減り、短縮できた時間により、今まで手掛けることができなかった原価管理などができるようになったのも大きな成果です。」

製造現場での利用不良分析

「現場で不良品が発生した場合、不良内容、原因、対策を書いた不良報告書を作成します。そして、同じような製品の注文があった時、作業指示書の下部に、この不良情報を出力し再発防止に努めています。この作業指示書は、伝票設計オプションを使って作成しました。
まだ運用から日が浅いので、不良品の減少といった具体的な数字は出ていませんが、製造担当者の意識は変わってきているので、効果が期待できると思います。」

導入製品・サービス