データの“見える化”で社員の意識が劇的に変化

株式会社三信精機 様

メークアップ用化粧品の製造装置分野トップシェア

三信精機様は、1970年(昭和45年)東京都大田区で機械器具を製造・販売する会社として創立しました。
メークアップ用化粧品の製造装置分野で、約60%のシェアを占める他、部品加工業の受託業務も行っているため、社内に製造部門があり、設計から組立まで一貫して自社で行えることが強みです。
その強みを生かして、得意先様の工程改善に関する提案を行うなど、自社のみならず顧客の業務改善にも積極的に取り組んでいます。
今回『TECHS-S』導入の責任者である、生産管理課課長瀬川勝洋様にお話を伺いました。


           
株式会社三信精機
CLIENT PROFILE
商 号株式会社三信精機
所在地東京都
設 立1970年5月
資本金2,000万円
事業内容化粧品設備、医療機器の開発・製造・販売
ホームページhttps://www.sanshinseiki.co.jp/

求めていた機能を網羅した『TECHS-S』に即決

まずは、『TECHS-S』を導入するに至った経緯を伺いました。
「Excel管理から脱却するために、生産管理システムを探していました。自社に合致したシステムを探そうと、多くのベンダーから資料を取り寄せて、内容の確認を繰り返していました。その中で、中小企業診断士の方から『TECHS-S』の名が挙がりましたので、早速資料を取り寄せました。」
瀬川様は『TECHS-S』のデモンストレーションを見て直感的に、「これだ!と思いました。装置受注、部品加工も行う自社の業務に合致しているし、原価の見える化、進捗管理等、自分が望んだ機能が網羅されていました。その後のアポイントをすべて断って、社長へ『TECHS-S』の導入を進言しました。」

システム導入ですぐに感じたOA効果

『TECHS-S』導入後に真っ先に感じたのはOA効果でした。
「導入前より、人的なミスや事務工数を削減できました。『TECHS-S』の導入にあたって、設計者と部品表取込の打ち合わせを何度も行いました。せっかく新しいシステムを導入するのに、誰かが苦労する事にならないようにと思って尽力しましたね。その結果、今までの何倍も楽になりました。」
瀬川様の努力の甲斐もあり、三信精機様では、約63時間/月の事務工数削減に成功しました。

進捗確認で納期遅れ、手配漏れがゼロに

『TECHS-S』で情報を一元管理することによって、情報の属人化もなくなりました。
「以前は、担当者に聞かないと受注後の手配状況を把握できませんでした。しかし『TECHS-S』導入後は、システムを開けばすぐに確認できます。
装置は部品点数も多いことから、納期遅れや手配漏れが発生しがちです。そのため、定期的に、『TECHS-S』の部品表を確認しています。その結果、部品手配が原因の納期遅れをなくすことに成功しました。」

原価・粗利率の“見える化”から生まれた利益に対する意識

瀬川様は『TECHS-S』に蓄積された原価の内訳データを、社内会議に提出し、分析しています。
「原価管理に関しては、案件単位、期間単位での分析をしています。また、以前の会議資料は、売上金額のみ掲載していましたが、今は売上金額と粗利金額や、粗利率も掲載しています。
その結果、営業部門が売上金額だけでなく、粗利率を考慮した提案をするようになりました。『TECHS-S』導入前と比べると、大きな変化です。」
営業部門の意識が変化したことで、全社的な意識の変化が起きたと、瀬川様は語っています。
「『TECHS-S』導入による情報の“見える化”で営業側から、仕掛案件の進捗や原価状況の確認を行うようになりました。その結果、他部門でも原価、工数を意識した仕事をするようになったように見受けられます。」
全社的に意識が変わった結果、実際の数字にも変化が現れました。
「『TECHS-S』の導入により粗利率が2倍になりました。営業部門が原価・利益を意識した
価格提示を行い、設計・製造部門が原価を意識した仕事を行うようになった結果です。」とのこと。

データに基づいたPDCAサイクルでより良い会社作りへ

瀬川様は今後の目標について次のように語っています。
「まず、『TECHS-S』を通じて、さらなる業務の効率化を進め、事務負荷の平準化を実現しようと考えています。そして、今後蓄積されていくデータを元に、自社の改善点を発見し、全社を挙げて改善を行い、より良い会社を目指したいです。」と力強く取材対応してくださいました。

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