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複数システム連携によるDXで、効率的な経営改善を実現

株式会社シントク 様

ポイント全社データの見える化による経営改善の実現

  • 販売管理システムのみで生産情報が見えず、経営判断に必要な全社データが揃っていなかった
  • TECHS-BKと既存システムをデータ連携し、週次の経営会議で全社データを活用できる体制を構築
  • 生産量の平準化で売上増にもかかわらず平均残業時間を月20時間以上削減、進捗確認工数も月40時間削減

シントク様は「システム導入は目的ではなく手段」という経営者の明確な意識のもと、複数システムの連携でデータ経営を実現した事例です。週次の経営会議でボトルネック工程を数値で特定し、改善活動のモチベーションを高めた点が成果につながっています。スモールスタートでDXに慣れてから本格導入するという段階的な進め方も参考になります。

導入企業様

USER PROFILE
冷間圧延用ロール
今回お話を伺った田中社長、菊池様、末崎様

耐久性、耐摩耗性に優れた多段式冷間圧延用ロールを短納期で製造

株式会社シントク様は、センヂミア圧延機の内部に使われる多段式冷間圧延用ロールを製造されています。世界でも数少ない長尺ロールの一貫製造ラインを保有し、耐久性、耐摩耗性に優れた高品質なロールを短納期で対応できることが大きな強みです。納入先は国内で30社以上、海外では45社を超え、世界中に供給されています。
理化学研究所と共同研究を行うなど、技術開発にも積極的で、2022年には、ロール研磨効率を大幅に改善する「シントクグラインディングシステム®」を開発されました。

シントクグラインディングシステムシントクグラインディングシステム®

【今回お話を伺った方】
代表取締役社長 田中 雄大 様
営業部 菊池 大輝 様
トライビュー・イノベーション株式会社 ソリューション本部 課長 松﨑 涼 様
株式会社シントク
商 号 株式会社シントク
所在地 東京都板橋区
設 立 1964年4月
資本金 1,500万円
従業員数 30名
事業内容 冷間圧延用ロール製造及び販売
ホームページ https://sns-shintoku.jp/

導入のきっかけ

他システムとの連動性がよいTECHS-BKを導入

田中社長「元々、当社では販売管理システムのみを導入していました。しかし、適切な経営判断をするには、販売管理データだけでは不十分でした。
そこで、会社全体の課題を整理した上で、最適なシステム選定を行うため、トライビュー・イノベーション社に業務分析を依頼しました。その結果、生産管理システムを導入し、生産情報を含めた全社データの見える化に本格的に取り組むことにしました。
複数の生産管理システムを検討した中で、TECHS-BK(以下、TECHS)ならば、事前の品番登録なしでも運用でき、他システムとのデータ連携も可能であることから、導入を決めました」

改善に向けた取り組み

スモールスタートと粘り強い説得でDXを推進

田中社長「私が社長に就任した当初は、手書き帳票や業務ごとに独立したExcelでの管理が当たり前でした。
そのような状態で、システムを導入し、一気にデジタル化を推進すると、社内から大きな反発が起きることは容易に想像できました。
そのため、社員には、デジタル化に慣れ、それによる業務効率化の良さを感じてもらうことを意識しました。まずは、それまで業務ごとにExcel管理していた情報をマクロ機能で繋げました。それにより、業務間の転記作業や過去データの参照が以前よりもスムーズになりました。その次の段階で、TECHSなどのシステムを導入し、全社的なDXに踏み切りました。
もちろん、それでも抵抗はありましたが、システム導入の目的を社長である私から発信することで、現場の協力も得られるようになりました」

複数システムを統合し全社データを見える化

トライビュー・イノベーション 松﨑様「シントク様では、TECHSと販売管理システムを、Magic xpiというプラットフォームでデータ連携し、Kintoneで会議資料を簡単に作成できるようにしています。現時点では一部手作業がありますが、今後は完全に自動で週次・日次の全社データを見える化できるように改善する予定です」

全データ連携の仕組み
全データ連携の仕組み

導入後の変化

全社データの見える化で社員の意識が変革

田中社長「TECHS導入による最大の効果は、全社データの見える化で、社員の意識が大きく変化したことです。特に、管理職の意識が大きく変化しました。
以前は、経営会議の場において、数値ではなく感覚的な議論に終始するばかりで、最終的な改善活動につながらないことが多くありました。
TECHS導入後は、週次で全社データを活用した経営会議を行っています。その結果、全員がデータを基に原因を究明し、具体的な対策を立案・実行できるようになりました」

週次データによる問題点の特定で効率的な改善を実現

田中社長「週次の経営会議で全社データを確認することで、多くの経営改善につながっています。例えば、工程ごとの生産量をグラフ化することで、どの工程がボトルネックとなっているのか一目瞭然になりました。
以前は、具体的な数値・根拠がなく、改善活動につなげられない状況でしたが、今は、具体的な数値をもとに、問題を特定し、改善効果を明確化できるようになりました。これにより、社員の改善活動へのモチベーションも格段に上がったと感じています」

工程ごとの週間生産量をグラフ化
工程ごとの週間生産量をグラフ化

週次で生産量を確認し平準化 残業時間を月約20時間以上削減

田中社長「また、当社では週次で各工程の生産量を確認しています。それにより、月末付近に生産量が極端に多いことがわかりました。
そのデータをもとに生産量を平準化した結果、売上は増加しているにも関わらず、平均残業時間を月20時間以上削減し、休日出勤も減らすことができました。
当社は、利益が出た分は社員に還元することを信念としています。残業が減った分の利益で、社員に一律2万円の昇給をしました。加えて、業務効率化によって生じた利益は、決算賞与として、社員に還元しています。
また、業務のデジタル化により、製造業でありながら、一部在宅ワークが可能になりました。今後も残業時間の削減、働き方改革の取組は継続していきます」

進捗の見える化で作業を効率化 進捗確認工数を月40時間以上削減

菊池様「以前は、毎朝現場を駆け回って、工程の進捗状況を確認していました。今では、PCを見ればすぐに確認できるため、お客様から納期や進捗の問合せがあった場合も、即座に回答ができます。現場社員も、TECHSの進捗確認画面で、自工程の前後の状況も把握できるため、作業順序の見直しなど効率的な作業を行えるようになりました」

今後の展望

システム導入は改善活動を行うための手段

田中社長「システム導入は、『目的ではなく、あくまで手段である』と強く意識しています。システム導入の目的は、全社データを見える化し、効果的な経営改善に役立てることです。データの収集精度が上がってから見える化するのではなく、ある程度の段階で見える化し、意思決定に活かすようにしています。グラフなど最終的なイメージを見ないと、良し悪しはわかりません。これからも試行錯誤をしながら、システムをフル活用してDXを推進していきます」

よくある質問

FAQ
Q.
既存の販売管理システムとTECHSを連携させることはできますか?
A.
はい、APIやデータ連携ツールを活用することで既存システムとの連携が可能です。シントク様ではMagic xpiを用いた連携でTECHSと販売管理システムのデータを統合しています。
Q.
週次経営会議でどのようなデータを活用できますか?
A.
工程別生産量・受注残・原価・負荷状況などをEUC ToolやBIツールで可視化できます。シントク様ではガントチャートや負荷グラフで問題工程をひと目で特定できるようになりました。
Q.
残業削減とデータ経営はどのようにつながりますか?
A.
生産量の平準化が可能になることで月末集中の負荷が解消されます。シントク様では売上増にもかかわらず残業を月20時間以上削減し、一律2万円の昇給原資にもなりました。