工程の進捗・負荷管理で月110時間の工数削減に成功

株式会社マテック 様

プラスチック材料販売と製品加工の専門会社

広島県広島市で、プラスチックの材料販売と製品加工業をされている、株式会社マテック様。社名は、「MATERIAL(材料)」と「TECHNICAL(テクニカル)」の組み合わせから考えられました。材料販売を自社で行っているため、製品加工業では低価格で質のよい製品をお客様に提供できる点を強みとされています。

マテック様の企業理念は、『顧客満足 顧客感動』。安定した品質、納期厳守、材料や加工品に対する専門知識の情報提供はもちろんのこと、さらにその上の高みを目指されています。そのため、5S活動や各種研修会への参加など、人材育成に力を入れています。お客様の期待を超える付加価値の高い製品や知識を提供し続けるために、全社員が学びの姿勢を大切に、日々精進されています。

【今回お話を伺った方】
写真中央:代表取締役 田村 昌巳 様
写真中央左:部長取締役 井澤 純子 様
写真右:販売管理部 生産管理課 プロダクションG 課長 大室 誠之 様
写真左:販売管理部 生産管理課 ステーションG 係長 坪河 恵 様
写真中央右:販売管理部 製造技術課 ビジネスG 係長 國分 智広 様


           
株式会社マテック
CLIENT PROFILE
商 号株式会社マテック
所在地広島県広島市
設 立1997年10月
資本金1,800万円
従業員数56名
事業内容プラスチック素材販売、プラスチック加工品製造
ホームページhttp://ma-tech.co.jp/

進捗・負荷管理や原価管理に課題があり、TECHS-BKの導入を決意

井澤取締役:「以前は販売管理システムとExcelと手書きで業務を行い、転記作業や手作業に多大な時間と労力がかかっていました。
また、現場のことは工場長に聞かないと何もわからない状態でした。」
田村社長「現場の負荷が一切見えていませんでした。さらに、原価管理も受注増に伴いできなくなっていました。
そのような時にちょうどTECHS-BK(以下TECHS)の案内があり、周りの同業他社でも使用しているということ、その当時必要としていた進捗管理や原価管理のニーズにピッタリあてはまったことから導入を決めました。」

TECHSで工程の進捗・負荷管理が可能になり、月110時間の工数削減

國分係長:「TECHSで工程の進捗と負荷を管理できるようになり、月110時間もの工数が削減できました。以前はExcelで、案件入力、負荷の平準化を行い、図面確認と合わせて1日6時間以上かかっていました。
今はTECHSの工程負荷データから出力した、オリジナルの負荷確認表を毎朝作成して活用しています。具体的には、TECHSで1日の能力時間を420分とした70日分の負荷を機械ごとに抽出します。機械の負荷の山積みグラフが表示されるので、そのスクリーンショットをExcelのオリジナル負荷確認表に貼り付けます。そうすることで全ての機械の稼働状況が一目で把握できるようになり、生産計画がスムーズに立てられるようになりました。
また、負荷が見えるようになったことで、以前はお断りしていた案件が実は受注できることがわかり、工場の生産性が格段に上がった結果、特急品にも対応できるようになりました。
万が一、トラブルが発生しても正確で迅速な納期調整ができるため、納期遅れなしを維持しています。」

機械負荷データをオリジナルの負荷確認表(Excel)に落とし込んで活用

作業効率が上がり、受注増でも残業時間75%以上削減

田村社長:「正確な負荷管理ができるようになったことで、受注は増えていますが、残業時間は75%以上減りました。TECHS導入前は、納期遅れを出さないために突発的な残業も多く、社員に大きな負担がかかっていました。『やるしかない』という根性論で業務をこなす日々でした。
負荷管理や最適な生産計画が立てられるようになったことで、手待ち時間がなくなり作業効率が向上し、残業も計画的になりました。
ただ、残業が減ったことで給料が急に減ってしまっては、社員が困ります。そこで、部署ごとの売上金額目標を達成した場合、残業24時間分から実際の残業時間を差し引いた分を報奨金にする新制度を作りました。この制度は社内でも評判がよく、社員のやる気もアップし仕事の効率がどんどん上がっています。
また、終業後の時間が増えたことで、社員のスキルアップにも貢献していると感じます。社員には積極的に様々なことを学んでもらいたいと思っているので、この意識改革はとても嬉しい効果です。」

坪河係長:「事務部門の残業もほぼ0になり、終業後のプライベートな時間を充実させられるようになりました。以前は、受注のたびに現場へ在庫数確認に行く必要があり、仕事がスムーズに進みませんでした。結果、毎日2~3時間の残業は当たり前でした。
今はTECHSを見れば、すぐに在庫が把握できます。在庫確認工数だけで月10時間以上も削減できました。空いた時間は顧客満足度を上げるための仕事ができるようになり、仕事の質が上がったと感じています。」

1日かかっていた帳票作成がワンクリックで出力できるように

井澤取締役:「各種帳票はExcelへ転記し作成していました。例えば入金予定表は、得意先支店別売上金額の合算や相殺処理、及び回収条件などを集約し作成するのに丸1日かかっていました。今は、EUC Toolの活用で、入金予定表や支払予定表、会議資料の担当者別得意先別売上集計表などがワンクリックで出力可能です。
それぞれの帳票作成はどれも一日がかりでしたが、その工数が削減できました。
また、帳票は作成するだけで精一杯でしたが、今はどうすれば見やすくなるかを考える余裕もできました。」

リーダーの意識に大きな変化 先手の対応が当たり前に

大室課長:「朝礼時にEUC Toolで作成した工程別予定表を配り、作業開始前に各工程グループで注意事項の確認を行うことが習慣化しました。
導入前は注意事項の確認もないまま作業を開始し、トラブルも発生した結果に対しての対応しかできませんでした。
今はリーダーの意識が大きく変わり、先手の対応が当たり前となりました。
また、各工程グループが主体となって効率的な作業計画を立てるようになりました。各自のスケジュールや負荷が共有できるようになり、目標に向かって一丸となって取り組めていると実感しています。」

EUC Toolで工程別の予定表を確認

今後もTECHSを活用し、「顧客満足 顧客感動」の質を高めていきたい

田村社長:「テクノアの営業やサポートセンターの方が、TECHS運用に関する困りごとを何でも解決してくれて大変助かっています。
当社は全社員が、TECHSを導入してよかったと思っており、皆が口を揃えて『導入前には絶対に戻りたくない。』と言っています。それほどTECHS導入をきっかけに、会社がいい方向に変わることができました。
今後もTECHSを活用し、『顧客満足 顧客感動』の質をさらに高めていきます。」

導入製品・サービス