コラム

第22回 「付加価値の高い仕事ができる環境を整えるためのシステム導入 TECHSユーザー様 好事例発表」 古川 祐介2019.10.08

2019年7月29日 こまき新産業振興センター(愛知県小牧市)のビジネストレンドセミナーに、

『TECHS-BK』ユーザーである、有限会社伊藤製作所 舟橋 翔太郎 様が、
「生産管理システム導入に際しての検討の事例」と題して登壇されました。

 

セミナーで発表された、生産管理システムの導入・業務改善について、ご紹介したいと思います。

皆様にも参考にして頂ければ幸いです。

 

【なぜ、生産管理システムの導入を決めたか?】

1.紙の管理からデータ管理に変化した
以前は紙ベースの工程管理表、製造管理表で記録を残しておくだけでした。
一昨年から原価管理を取り入れ、正確な機械の稼働時間、人の作業時間の集計が必要になりました。
また、ムダどりの一環で不良や在庫状況を管理・見える化する必要が出て来ました。

 

→改善に繋げるために、原価管理、在庫管理、不良率などのデータ量が増えていった
  
紙管理から、Excel管理に変えていく過程の中で、

取り扱うデータ量が増え、そのデータを改善へ繋げるためには、

一元化されたデータベースを構築する必要性を感じるようになりました。

 

 

2.書く、入力する際のヒューマンエラーが多い
データ取りを始めると、記入ミスや入力ミス等のヒューマンエラーが非常に目立ちました。

せっかく集計したデータも信用できなくなり、改善に繋げることができませんでした。
さらに、書く・入力する作業の労務費を算出すると、大きなコストが
かかっていることがわかりました。(年間約180万円)

 

■書くコストの一例


→増えるデータ量と共に、ミスの多い手作業に限界を感じた

 

紙から書き換える手間や、転記時の入力ミスが目立つようになり、
もっと入力を早く簡単、かつ正確なツールに変えていく必要がありました。

 

 

3.生産計画、進捗の見える化
Excelで生産計画を作成して運用していますが、
人によってやる・やらないと、徹底されていませんでした。
(下図)生産開始でセルを白→黄に変更
 

 

そして、計画通りに進捗しているかは、現場を見ないとわかりません。

→一部の人が行うのではく、全員参加にしたい

 

自社独自でデータ収集を始めたが、
日報と、Excel生産予定表はリンクしない為、塗り潰して消し込む作業は
定着しませんでした。
全社の見える化を進めるためには、
一元化されたデータベースを構築する必要性を感じるようになりました。

 

 

4.作業実績の共有化
日々の作業実績は製造管理表と工程管理表で記録をとっていますが、
記録をとるだけで生産数にバラつきがあっても表に出てきません。
一日の生産数が標準化されていないので作業の早い人、遅い人とで
差がでてきてしまいます。

 

 

5.環境の変化
働き方改革の一環で、単純な「書く」「入力」する作業を機械に任せて、
人はより付加価値の高い作業に専念させたいと考えました。
外国人実習生でも理解できる仕組みが必要でした。

 

→就業時間内はより質の高い作業が求められてきた
→作業者が日本人から外国人に代わってきた


蓄積した生産情報を、見える化して社員の意識を変え、
付加価値の高い仕事ができる環境を整えるためのシステム導入と考えるようになりました。

 

このように、伊藤製作所様では、生産データ収集までを実施していましたが、
手書き入力・転記作業の負担、データの共有といった問題があっため、それらの課題解決と
全員参加型のシステム構築を目指し、生産管理システムの導入を決定しました。

【システム導入 Before & After】

《Before》
■担当者ごとの日報と機械ごとの日報


システム導入前は、紙資料への手書きが中心でした。

 

■本日の予定  ホワイトボード

 

システム導入前は、ホワイトボードへの記入で情報共有を実施していました。

 

《After》
■『TECHS-BK』 日程計画オプション

 

システム導入後は、
・本日の予定(ホワイトボード)と、分けて書いていた担当者ごと+機械ごとの
 日報が一元化され、予実管理が可能になりました。

・予定工数によって納期計算が自動化され、事務作業が軽減しました。
・予定工数によって負荷率が一目で分かり、負荷の平準化や、情報共有が進んでいます。

 

今回ご登壇いただきました、有限会社伊藤製作所 舟橋 翔太郎 様

 

【最後に、筆者より】

伊藤製作所様は、生産管理システム『TECHS-BK』を導入して僅か1年ですが、
事務工数の削減に大きく貢献しています。 


これまでも、生産情報のデータ化は進んでいましたが、
・手入力やExcel管理による事務作業の肥大化
・蓄積したものの、そのデータが十分に活用されない

などの問題がありました。

 

本稼働後、早々にこれらの問題をクリアし、改善活動がさらに加速しています。
引き続き、テクノアもご支援させていただく中で、お客様と共に企業成長を目指してまいります。

 

※セミナーでの発表内容について
 伊藤製作所様、こまき新産業振興センターより、資料を含め掲載の許可を頂いております。


・セミナー案内
 https://www.komaki-nipc.jp/assets/pdf/20190729.pdf
・有限会社伊藤製作所 様
 http://www.itoss.co.jp/

氏名:古川 祐介(ふるかわ ゆうすけ)

所属:(株)テクノア TECHS事業部 中部営業部

 

TECHSを導入検討いただく企業様に訪問し、 ヒアリング~課題抽出~課題解決提案を行う部門で、 東海北陸地区の営業責任者を務めさせていただいております。

TECHS営業課は、生産管理に課題を持つ多くの製造業様にお伺いします。 そこで見たり、聞いたり、感じた実際の事例と、 中小企業診断士の取得で得た知識を重ね合わせて、 改善ノウハウを、理論的に分かり易く、お伝えしてまいります。

(株)テクノア 古川