作業実績管理の重要性

著者:猪股 諭(いのまた さとる) 作業実績管理の重要性

こんにちは。TECHS事業部の猪股 諭です。

今回は、中小製造業における<作業実績管理>の重要性について考えてみたいと思います。

1.中小製造業の課題

皆さんご存知の通り、中小製造業の背景として以前は同じ物の大量生産が主流でしたが、消費者ニーズが多様化し、同じ物ではなく少し寸法や穴の位置を変更するなどの多品種少量生産化がどんどん進み、必要な時に必要な分だけを生産する時代に変化しました。
以前は注文があれば在庫から出荷するという流れが、多品種少量生産化が進むと都度受注生産になりますので、<短納期>が課題になってきます。
得意先は、極力在庫を持ちたくありませんから、「必要な時に必要な分だけ」「できるだけ早く」仕入先から持ってきてほしい要望が強くなります。
そこで重要になってくるのが、社内の<スケジュール管理>なのです。

2.スケジュール管理を行う前に


まずは、「どのような製造物をどれくらいの時間で製造できるか」を把握していなければ、<スケジュール管理>はうまくいきません。
営業職で多くの企業を訪問する私の感覚ですが、「どれくらいの時間で製造できたか」の実績データをとり、集計し、<スケジュール管理>に活用できている中小製造業は少ないと思います。

3.作業実績管理を行う


<作業実績管理>について3段階で評価してみます。

レベル1
作業実績をとっていない
レベル2
担当者が作業実績をとっているが、集計や活用はできていない
レベル3
担当者が作業実績をとっていて、それを作業実績集計し、<スケジュール管理>にも活かせている

いかがでしょうか。
<作業実績管理>がうまくできていれば、<スケジュール管理>もうまくいくと私は考えます。

ただ、<作業実績管理>を行おうとしても、
・職人さん(ベテランさん)がやってくれない
・実績を取っても何の役もたたないのでは?という人の声が大きい
・面倒だ
など、様々なご意見があるかと思います。

しかし、会社としては強固な体制を作り、利益を出さなければ先はありません。
1人の言葉だけを重視して「行わない」という選択肢は、ないのです。

テクノアでは、様々な方法で<作業実績工数>の取り方をご提案しております。
ご興味のある方は、是非、テクノアまでお問い合わせください。

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猪股 諭(いのまた さとる) TECHS事業部 営業部

2004年9月入社。

ITコーディネータ。

前職はシステムエンジニア。
入社以来、首都圏を中心に生産管理システムTECHSシリーズの営業に従事。

お客様の本当の課題を見つけ出し、解決策を提案します。