第3回 「良い社風のもたらす効果」

著者:古川 祐介(ふるかわ ゆうすけ) 第3回 「良い社風のもたらす効果」

こんにちは、本号は古川がお届けします。

さて、今回のテーマは
前回のテーマ「良い会社の社風」にちなんで、
「良い社風のもたらす効果」についてご案内したいと思います。

良い社風のもたらす効果とは?

一般的に、会社の経営資源は
ヒト・モノ・カネ・情報 の4点が挙げられます。

会社経営は、この限られた経営資源を、バランスよく最大限に活用することを

考えなければなりません。

 

その中でも、「社風」は、
ヒト という経営資源に大きな影響をもたらします。

良い社風は、
 働きやすい環境を整えます。
 働きやすい環境は、「定着率」を向上させます。
 働きやすい環境は、「コミュニケーション」を活性化します。
 働きやすい環境は、「従業員満足度」を高めます。

「定着率」が向上すると、
 社内の様々な「ノウハウの蓄積」が可能になります。
 新しい人材の「雇用の機会」が生まれます。
 
「ノウハウの蓄積」がおこなわれると、
 会社全体で、「生産性の向上」が進みます。
 現場工程では、「作業標準化(マニュアル化)」が進みます。

「生産性の向上」は、
 会社の余力管理がおこなわれ、「売上拡大の機会獲得」「無駄な残業の削減」が進みます。
 工程リードタイム短縮によって、「納期短縮」「原価低減」が進みます。

「作業標準化(マニュアル化)」が進むと、
 「品質の安定化」「人材の育成」が進みます。

「雇用の機会」が増えると、
 新たに、「優秀な人材の獲得」が可能になります。

「人材の育成」が進むこと、「優秀な人材の獲得」をすることは、
 新たな組織文化を築き、よりよい社風を作ります。

満足度が高い従業員は、
 会社への貢献意欲が高まり、「顧客満足度」を高めようとします。

このコラムをご覧の、中小製造業の経営者様、
もし、
「うちの社員は、ぜんぜん考えてないなぁ」
「うちの社員は、何度言っても分かってもらえないなぁ」
なんて思っていて、
具体的な行動におこせない方がいらっしゃいましたら、

経営者自ら、
 ・元気に挨拶をしましょう。
 ・工場や事務所の整理整頓、掃除をしましょう。

「顧客満足度」を高めたいとお考えでしたら、
 経営者は、真っ先に、「従業員満足度」を高めることを考えましょう。
 満たされた従業員は、必ず、「顧客満足」をもたらします。

中小企業こそ、「企業は人なり」です。

良い社風は、「ヒト」を育成します。
ヒト(人材)は、企業の競争力の源泉です。

ぜひ、皆さんも、「良い社風」づくりに挑戦してください。
 

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古川 祐介(ふるかわ ゆうすけ) IT経営プロジェクト

TECHSを導入検討いただく企業様に訪問し、 ヒアリング~課題抽出~課題解決提案を行う部門で、 東海北陸地区の営業責任者を務めさせていただいております。

TECHS営業課は、生産管理に課題を持つ多くの製造業様にお伺いします。 そこで見たり、聞いたり、感じた実際の事例と、 中小企業診断士の取得で得た知識を重ね合わせて、 改善ノウハウを、理論的に分かり易く、お伝えしてまいります。