藤本氏は部品表作成について非常に高い効果を得られたそうだ。「部品表入力機能のひとつ、CSV処理は非常に便利ですね。今はほとんどCSV形式で設計から部品表をもらっていますので、その部品表をそのまま発注に使っています。部品マスタもコードや名称、型式など設計と資材で同じデータを共有するように変えたので、転記作業がなくなりました。かなり楽になりましたよ。今は部品表を打つことはほとんどないですね。設計で作成したものが、ほぼそのまま使えるようになりましたから。」

在庫管理オプション導入
在庫に対する意識が変化

 2003年10月には、更なる業務改善を目指し『在庫管理オプション』を追加導入した。「テクノアさんから提案されて導入を決めたのですが、徐々にその効果が出てきていますね。今までは在庫は目でみて終わりの管理。自分の頭の中で確かこれくらいあったはずと覚えていただけの曖昧なものでした。本格的に管理し始めたのは初めてです。」と亀澤氏。「見積もりを取る時、あらかじめよく使うことがわかっている標準品は余分に作って

バーコードリーダーで
部品の入荷チェック

 『TECHS-S』を導入して3年、以前と比較してその変化を亀澤氏が語ってくれた。「発注と仕入を同じペースでできるようになったことが大きな変化ですね。バーコードリーダーを使うようになり、部品の入荷チェックが本当に楽になりました。以前はバーコードリーダーがなかったので、10桁ものオーダーナンバーを全て手入力で打ち込んでいました。当時コンピュータは2台しかなかったので、発注書の発行だけで精一杯。仕入入力は後回しになってしまい、1、2ヶ月後に入荷のチェックを行っていましたから。『TECHS-S』を導入してからは、その日に入ったものをその日のうちにチェックできるようになりました。入荷チェックがすぐにできるようになったことで、発注残のチェックや仕入先への納期督促ができるようになり、納期の短縮につながりました。あと社内工数を把握できるようになったことも大きいですね。うちは組立をメインで行なっていますので、社内工数をつかむことができるようになったことで、正確な原価を把握できるようになりました。」

在庫に入れ、引き当てして使っています。見積もりをとる時も、標準品に関しては数を増やすことで値段交渉がしやすくなり、以前より安く買えるようになりましたね。」と『在庫管理オプション』導入の効果を語ってくれた。  「『在庫管理オプション』を導入してから、みなの在庫を減らそうという意識が高くなってきたと思います。注文した部品がお客様の仕様変更でういてしまい、死蔵品になってしまうことがよくあるのですが、最近ではその死蔵品を使えるように製品側を変えて作るようになりました。これは『在庫管理オプション』を導入してから生まれた動きです。在庫管理というと、在庫を持つ、在庫が増えていくというイメージなのですが、逆に減らしていこうという意識になったことはとても良いことですよね。『在庫管理オプション』を導入して、プラスアルファの効果が生まれました。」と藤本氏は語る。  これは社員のコストに対する高い意識の現われである。たとえ素晴らしいシステムを導入したとしても、社員それぞれの働きがない限り、良い効果は生まれないからだ。このような動きがある限り、同社は成長し続けるであろう。


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